台風6号 記録的な暴風雨…車横転 小屋が50m飛ぶ? 沖縄の約16万世帯で停電続く【もっと知りたい!】(2023年8月3日)

 沖縄では、台風6号によって瞬間最大風速が50メートルを超えるなど、記録的な暴風雨が吹き荒れ、家屋や車などが飛ばされる被害が相次ぎました。

■暴風の被害 街路樹だけでなく車も…

 見たこともないほど激しく揺れる電話ボックス。どこにあったものでしょうか。道には巨大な貯水タンクが転がり、電柱の2メートルほどの高さの位置にはバイクが引っ掛かっています。

 うねる波が道路にまで打ち寄せ、一部の道路は完全に冠水していました。

 2日、非常に強い勢力を保ったまま、沖縄本島を直撃した台風6号。那覇市では、今年1番となる最大瞬間風速52.5メートルを記録しました。

 各地で見られた暴風による被害。被害に遭ったのは、街路樹だけではありません。

 風によって引っくり返った車。フロントガラスも完全に割れてしまっています。すぐ横の駐車場でも、車が横転していました。

■プレハブ小屋も、女神像も…飛ばされた?

 こうした車の横転は、他の場所でも見られました。横転した車は、駐車場に止まっていた車にぶつかっていました。

 近隣住民:「ここに止まっていたのが、そのまま風に吹かれて、突っ切ってからブロックもひっくり返して、向こうまでぶつかっていった。1日はここにありました。1日の夜ですね」

 動画でも、歩道で横転した車が捉えられていました。その先でも、電柱にもたれかかるように車がひっくり返っているのが分かります。

 さらに、片側1車線をふさぐプレハブ小屋。一体、どこから飛ばされてきたのでしょうか。

 以前の街の様子を撮影したグーグルストリートビューで確認すると、道路の前方にプレハブ小屋を発見。道路上にあるものと同じ小屋ならば、50メートルほど風で飛ばされたことになります。

 応急処置的に固定された自由の女神像。手に持っていたはずのトーチも取れてしまっています。

 元々は、廃業したホテルが国道沿いの角に設置していたものです。それが強風によって台座から30メートルほど離れた所まで飛ばされていました。

■暴風で車庫倒壊 90歳男性死亡…転倒も

 被害は住宅にも及びました。

 規制線が張られていて、バイクが何台も倒れています。右奥の建物が倒壊しています。電線も巻き込んでいます。

 近所の人によりますと、ここは空き家で、けが人はいないとみられています。

 近隣住民:「風が強いんですよ。ちょっと倒壊したのは見たことなくて」

 沖縄県内では、大宜味村で暴風による車庫の倒壊により90歳の男性が死亡したほか、転倒するなど45人がけがをしています。

■停電でも窓開けられず…暑さに苦しむ

 壊れた信号機は、町の至る所で見られました。この信号機は一見、壊れていないように見えますが、点灯していません。原因は停電です。

 1日夜、沖縄市街の様子を撮影した映像。街の明かりがついたかと思うと、すぐさま一斉に消えてしまいました。

 沖縄県内では一時、全世帯のおよそ3割にあたるおよそ21万6000世帯で停電が発生しました。

 自宅が停電した男性:「(Q.停電は何時から続いている?)1日の(午後)9時前から。夜の9時ごろ」「(Q.心配なことは?)食事」

 長引く停電で窓を開けることもできないため、暑さも耐えなければなりません。

 自宅が停電した男性:「暑さをしのぐ道具はない。うちわだけ。窓を開けたら、雨風入ってしまう。とにかく不安でしかたない」

 暴風域を抜けた地域から復旧作業を進めていますが、現在でも、およそ16万世帯以上で停電が続いています。

(「グッド!モーニング」2023年8月3日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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