生活を壊す“記録的暴風”で被害続出…車庫倒壊し1人死亡『台風6号』沖縄を直撃(2023年8月2日)

大型で非常に強い台風6号は、2日午前にかけて沖縄本島を直撃しました。雨も決して油断できない量が降っていますが、今回、特に脅威となったのは“風”です。暴風により信号機は折れ曲がり、車も横転しました。

国道沿いの角に設置されていた自由の女神像は、台座から30メートル近く離れたところまで飛ばされていました。手に持っていたはずのトーチも取れています。

与那原町では、上下逆さまにひっくり帰った車が…。那覇市で横転した車は、駐車場に止まっていた車にぶつかっていました。

近隣住民:「ここにとまっていたのが、そのまま風に吹かれて、ここを突っ切って、ブロックもひっくり返して、向こうまでぶつかった」

風は、凶器となり得ます。車のフロントガラスに突き刺さったコンクリート。電柱に引っかかったバイク。根元から倒れた木もありました。

沖縄の人々にとってこの時期、台風は日常の風景ではありますが、今回はいつもとは違うようです。

那覇市では建物が倒壊。近所の人によると、ここは空き家で、けが人はいないとみられています。

近所の人:「(Q.いつもの台風と違いますか)違いますね。だいぶひどい。(Q.どんなところが)風が強いんですよ。車がこんなに揺れなかったのに、結構揺れるので。(建物が)倒壊したのは見たことない」

“今あいてます”がキャッチフレーズの24時間スーパー『フレッシュプラザ ユニオン』。台風で他の店が閉まっていても、開いていることが多いと言われていますが、2日は臨時休業です。

今年1番の暴風に見舞われた那覇市では、最大瞬間風速52.5メートルを記録しました。

大宜味村の住宅では1日、トタン屋根の車庫が倒壊。住民の男性(90)が下敷きになり、死亡しました。このほかに、風にあおられて転倒するなど、45人がけがをしています。

道路が冠水した場所も。ただ、大雨によるものではありません。大潮と台風の接近による高潮が重なり、海から陸地に水が押し寄せていました。

台風6号は、非常に強い勢力を保ちながら、のろのろ西へ進みます。ただその後、東へと進路を変え、再び沖縄本島へ近付く恐れがあります。台風がまた戻ってくるとなれば、影響が長引くことが懸念されます。

各地で停電も起きています。沖縄電力によると、県内で一時、21万5800世帯が停電(午前10時)。全世帯の3分の1から明かりが消えたことになります。駐車場に止めた車に乗っている人がいました。

自宅が停電した人:「テレビでニュースで画像みて、携帯の充電もかねて。(Q.充電は車でしかできない)そうです。(Q.停電は何時間続いている)1日の午後9時ごろから」

復旧したところは若干あるものの、多くの地域で復旧のめどは立っていません。暴風雨で、それぞれの現場を確認することができないため、停電の原因も分からないというのが現状です。

自宅が停電した人:「(Q.ご自身や周囲で心配なことは)食事です。(Q.何日分が残っている)食料に困るというより、腐らないかなと。(Q.ここまで停電が続いたのは)久しぶりですね。この建物を建てて10年ほどだが、停電は最近ない」

ところによっては、停電だけではありません。

男性:「電気もつきませんし、水も断水で全く出ません」

1日からの停電に続き、2日夕方、水道も止まったといいます。

男性:「(Q.一番心配なことは)お風呂とトイレがとても心配です。スーパーも全部閉まっているので、食料がなくなっても買い物に行けないのがつらい。カップラーメンがあるんですが、断水してつくることができなくて。おにぎりが何個かあるので、それで耐えてます」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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