「台風7号」お盆に近畿~関東直撃コース 交通機関・イベントなど…予想される影響(2023年8月9日)

 台風7号が、お盆期間に本州を直撃する可能性があります。台風による生活への影響について、気象予報士の今村涼子さんに解説してもらいます。

■「台風7号」お盆に近畿・東海・関東を直撃コース

 台風7号は、本州方面に向かっています。14日午後3時時点の予報円を見てみると、南の海上から近畿、東海、関東にしっかりかかっていて、上陸の恐れが高まっていると言えます。

 では実際に、どの程度の影響が出るのでしょうか。一番関係するのは台風7号の勢力ですが、今回の台風も発達しそうです。その大きな原因が海水温の高さです。

 図の赤いエリアが海水温が一番高く、29℃から30℃以上になります。「台風は27℃以上の海域で発達しやすい」という目安を優に超えています。

 予報円を重ねてみると、今回の台風7号はよりによって海水温の高い海域を進んでくるということになりそうです。

 沖縄方面などはオレンジ色で示されていて海水温がやや低くなっていますが、台風6号がしばらく停滞した影響で海がかき混ぜられたため低くなっています。

 一方、台風7号の予想進路の海域は、これまで台風が来なかったため海水温が暖かい状態のままで、ここに台風7号がやって来ることになりそうです。

 したがって、十分なエネルギー供給を受けており、本州への接近段階で950ヘクトパスカルの「強い」勢力となっています。

 仮に950ヘクトパスカルで東日本に上陸する場合、あまり見られないレベルの勢力ですので、大きな影響、大荒れの状況となることが予想されます。

 お盆の期間と重なると、多くの人々が移動することが予想されます。この状況で、どのような影響が予想されるでしょうか?

■台風接近 交通機関の乱れ 生活にも影響

 台風の接近タイミングや進路によって影響が左右することが考えられますが、現時点で予想される台風7号の影響をまとめてみました。

 まずは、交通機関への影響です。台風の予報円がかかっている位置は東海道新幹線の沿線ですので、新幹線の遅延・運休などの可能性も充分考えられます。東名高速や中央道の速度規制や通行止め、空の便やフェリーなどの遅延や欠航も考えられます。

 お盆期間中ですので、各地で様々なイベントが予定されています。花火大会なども中止となる可能性が考えられます。

 強風による大規模な停電も発生する恐れがあります。沖縄でもエアコンが利用できない状況に直面した方々が多かったようですが、今回の台風では近畿から関東地方を中心にそうしたことが起こる可能性が予想されます。

 今のうちから備えをしておくことが大事だと思います。

(スーパーJチャンネル 2023年8月9日放送)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事