■ねぶた祭100万円VIP席が人気
人々が待ち焦がれた“熱狂”が復活です。日本を代表する夏祭り「青森ねぶた祭」。今年は4年ぶりに“制限のない”通常開催が実現。
最終日の7日、大型のねぶたを乗せた山車19台が目抜き通りを盛大に練り歩きます。この夏は「ハネト(跳人)」の自由参加が認められて「ラッセラー」の掛け声もマスクなしでOKに。
■「非常に厳しい」財政難対策で
外国人観光客も魅了する日本の伝統。ところが今、大きな危機が。物価高騰の波が押し寄せ、ねぶたの団体は財政難に。
ねぶた愛好会 大澤研会長(75):「経費がかなりかかる。去年は500万円。今年は700万円。非常に厳しい状況」
ねぶた制作に必要な貼り紙や針金など材料費が軒並み高騰。今年は猛暑で熱中症対策の費用もかさみます。
ねぶた愛好会 大澤研会長:「熱中症になると大変なので、1本1本ペットボトルを買わないといけない」
1本1000円の手拭いを売って、何とか資金を集めています。祭りの参加も危ぶまれるなか、驚きの対策が。
オマツリジャパン 菅原健佑部長:「こちらはVIPシート。1席最大8人利用可能。100万円の席」
なんと、100万円のプレミアム観覧席が登場。高額席はすぐさま満員御礼に。一体、どんな人たちが。「青森ねぶた祭」で登場した100万円のプレミアム観覧席。一日6組限定で連日、満席に。地元・青森の「海の幸」や「山の恵み」が詰まった豪華弁当に飲み放題などのサービス付きです。
どんな人たちが100万円の観覧席を購入するのでしょうか。
オマツリジャパン 菅原健佑部長:「大都市圏などで会社を経営する経営者の家族、友人、仲間で利用するケースが非常に多い」
番組が取材したのは20万円のボックス席を買った山梨県の家族です。夫婦共働きでためた資金を奮発。
20万円席を購入(53):「山梨から遠いので、ちょくちょく来られる祭りでもない。思い切って申し込んだ」
日が暮れると、ライトアップされた大迫力のねぶたが目の前に。跳人の掛け声に合わせて一家の興奮は最高潮。
20万円席を購入:「もう最高。本当に感動した。また友達も誘って来たい」「これだけの近さで熱気と迫力、色々なサービスを考えれば十分(20万円の)価値がある」
立ち上がり熱狂するのは香港からのご夫婦。5万円のペアシートで日本の夏祭りを初体験です。
5万円席を購入 夫 ロイ・ユさん(38):「アメージング。雰囲気が最高。期待以上」
5万円席を購入 妻 ジェシカ・チャンさん(37):「踊り子たちが心から楽しむ姿を見て、私も楽しくなってくる。一緒に踊りたい」
高額観覧席の収益の一部は祭りに寄付されるといいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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