台風6号“Uターン”再び沖縄に接近…復旧 追いつかず 来週は本州にも影響か(2023年8月4日)

動きが遅く、強い勢力をたもっている台風6号は、ほとんど停滞していましたが、4日昼ごろ、沖縄本島の方にUターンしました。

まだ原状回復すらおぼつかないのに、次の暴風に備えるための時間は、残りわずか。割れた窓ガラスの交換作業も追いついていません。八重瀬町にあるお宅では、段ボールと粘着テープでどうにか、この3日、しのいできました。

修理を依頼した住人:「大変助かります。また台風が沖縄に戻る予報が出ているので、間に合って良かったと安心しています」

今は一日に40件もの問い合わせが殺到していますが、対応できるのは3~4件が限界だといいます。

『カイコス』松村直貞社長:「きょうも朝から何件も断っているような状況。特に今、台風が来ているので、週明けまで待てないという方もいる」

そしてまた、次の現場へ。

松村社長:「(Q.昼ご飯は)きょうは食べない。時間ないので」

沖縄では、6日にかけて再び、瞬間的に40~60メートルもの暴風が吹く見込みです。

『気象庁天気相談所』池田徹所長:「沖縄地方や奄美地方では、6日にかけて、走行中のトラックが横転する恐れもある猛烈な風が吹いて、猛烈なしけとなるところがある見込み」

警戒すべきは、沖縄だけではありません。

池田所長:「その後、台風は進路を次第に北へ変えて進むため、西日本から東日本でも6日以降、次第に台風の影響が強まる見込み」

この台風の影響が本州にも。来週には西日本に接近し、上陸する恐れがあります。

沖縄市から委託を受けた、高齢者の見守り活動を行っている『沖縄市地域包括支援センター』の與那嶺清美さん。停電した家を訪ねてみると、クーラーも動かせないなか、窓を閉め切っていました。

與那嶺さん:「開けたら涼しいよ」

急いで窓を開けて回ります。

男性:「電気がないと人間、暮らせないな」

與那嶺さん:「もうずっとお風呂入ってない、停電してから。お風呂、お願いしたから、あっちでお風呂入ろうかね、きょう。もう何日はいってない?」

男性:「3日か4日くらい。かゆくて、かゆくてよ」

停電が復旧した地域の高齢者施設まで付き添います。

與那嶺さん:「ひと言、声をかけるだけで、私たちも高齢者も安心できる。続けていかないといけない。停電してしまうと、暑さで脱水が気になってくる。なんとか停電だけは避けたい」

うるま市に住む、西原洋子さん(76)。電気の止まった自宅で作っていたのは、自分のための料理ではありません。

西原さん:「一人暮らしのおじいちゃん、おばあちゃんがいるところに、配ろうかと思って炊いているの。(Q.なぜ配ろうと?)台風で外出られないでしょう。食べ物に困ったらかわいそう」

向かったのは、足腰が悪くて買い物に行くこともできない、知人の家です。

近所の人:「美味しい」

心配していたのは西原さんだけではありませんでした。どんどん差し入れが増えていきます。

近所の人:「こうしてもって来てくれて、とても助かっています。(Q.停電中、何が一番不便?)トイレとか。年寄り回数多いから困る」

沖縄本島はこの後、再び暴風域に入る見込みです。6日にかけて、走行中のトラックが横転するほどの猛烈な風にも、警戒が必要です。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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