両親の自殺を手助けした罪で起訴された歌舞伎俳優の市川猿之助被告について、東京地裁は、保釈保証金500万円で保釈を認める決定をした。
猿之助被告について、これまでの経緯を振り返る。
市川猿之助被告は、2012年に四代目・市川猿之助を襲名。
7歳で二代目・亀治郎として初舞台を踏んでから29年後のことだった。
襲名会見で「歌舞伎を盛り上げたい」と決意表明していた猿之助被告。
歌舞伎界の名門「澤瀉屋」に生まれ、叔父は、スーパー歌舞伎を生み出し、猿之助の名前で革命を起こした二代目・市川猿翁さん。
そして、いとこは、九代目・市川中車を襲名した俳優・香川照之さんと歌舞伎一族で育ってきた。
猿之助被告が貫いてきたのは、従来の形にとらわれない、あくなき挑戦。
人気漫画「ONE PIECE」などを武器にしたスーパー歌舞伎セカンドにも取り組んでいる。
市川猿之助被告(当時)「ないからね。歌舞伎に「ゴム」の表現。日本でいうと『八犬伝』とか大長編の冒険活劇。古くからのお客さんも大事にしつつ、新たなお客さまも開発する」
近年は、歌舞伎の世界を飛び出し、バラエティー番組やドラマにも出演。
大河ドラマ「風林火山」には武田信玄役で出演。
その後、「龍馬伝」や「鎌倉殿の13人」にも登場し、2020年放送のドラマ半沢直樹では「わびろ! わびろ!」のセリフで強烈な印象を残し話題になった。
歌舞伎という伝統の世界でも、革新的なチャレンジを続けてきた猿之助被告。
亡くなった父・段四郎さんは、息子の将来について、次のように語っていた。
市川段四郎さん(当時)「僕では大きくできなかった名前を二代目亀治郎(猿之助被告)が大きくしてくれたので、亀治郎という名前も捨てがたい寂しい思いがしましたけれども、兄の家の芸をやっぱり継いでいきたいということで、将来的に考えると『市川猿之助』を継いでいくことが非常に重要なこと」
歌舞伎界トップクラスの人気と実力を兼ね備えた猿之助被告が起こした今回の事件。
真相は、裁判で明らかになるのだろうか。
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