ビッグモーターの元店長がパワハラで会社を訴えていたことが分かりました。LINEに飛び交ったのは「店長おりろタコ」など数々の暴言。元店長の男性は訴えを起こした後、交通事故で死亡しています。
■「店長下りろタコ」“壮絶パワハラ”
数々の問題が浮かび上がるビッグモーター。元店長から訴えられていたことも分かりました。
元店長の父親:「暴言じゃなきゃ何なのか。指導だというのであれば、暴言は何なのか」
残業代の未払い、さらに上司からのパワハラがあったというのです。
元店長の父親:「うつ病にならなかったら、僕らの結婚記念日に溺死(できし)するなんて死に方はしなかったはずなんです。彼が健康で、営業職を一生懸命やって働いているなら、ああいう死に方はしなかったと思う」
憤りを口にするのはビッグモーターの岐阜県内の店舗で店長を務めていた男性の父親です。父親らによりますと、元店長・井川翔馬さんは2017年にビッグモーターに入社。店長を務めていたのは2019年からの約2年間です。そして、その店長時代にうつ病を発症したといいます。
元店長 井川翔馬さんの父親:「彼がどういう仕打ちを受けていたのかというのは彼の友人から『生前、翔馬君からこういう相談を受けたんだ』と見せてもらったのがLINEのスクショだった」
LINE:「何年店長やってんだよ」「日本語もまともに喋れないなら店長務まりませんが」「会話すら成立しないなら店長下りろタコが」
他の店の店長や上司が入るLINEのグループトークで翔馬さんに向けられた数々の暴言です。さらに父親によると、翔馬さんは本人の知らない間に退職という扱いになっていたといいます。
■ビッグモーター提訴後に男性死亡
去年8月、翔馬さんはパワハラを受けたことに対する慰謝料や未払いの残業代の支払いを求めてビッグモーターを訴えました。しかし、翌9月、翔馬さんは車でため池に転落して死亡。現在は両親が裁判を引き継いでいます。
元店長 井川翔馬さんの父親:「(裁判で)負けても勝っても僕はいいと思っている。あの会社がどういう会社で、どうなったのかという結論だけを出したい」
ビッグモーター側の代理人弁護士事務所は取材に対し、「当方の主張は訴訟に提出している書面の通りですので、回答は差し控えます」としています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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