動画は2015年、日本のと殺場
・トラックで運び込まれ、怯えてトラックから降りようとしない牛を蹴り、尻尾をひねりつぶして歩かせようとする
・移動させるために、執拗にスタンガンをブタに押しつける。
・病気で苦しんでいるブタを長時間放置した後、足をくくって鎖で吊り下げ引きずる。
・午後にと畜場に運びこまれ、翌日食肉解体されるまでの間、食べ物のみならず水も与えられない。(自分の体が洗われ、床にたまった糞尿混じりの水をすすることしかできない)
このような暴力行為は屠殺において必然なものではありません。
動物が何に怯え足を立ち止まらせるのかを理解し、動物の正しい扱いについての教育が行われているのならばこの動画のような暴力行為のほとんどは必要のないものです。もちろん飲水設備の不備など施設構造の改築が求められる場合もあります。
私たちはこれらのと畜場へ改善策を提示し交渉しています。いくつかについては前進しました。
詳細はこちらをご覧ください。
https://www.hopeforanimals.org/slaughter/416/
屠殺の問題は牛豚のみに限りません。もっとも劣悪なのは鶏です。私たちは牛豚鶏の屠殺場での扱い、屠殺方法の改善を求めてと畜場へ働きかけるのと並行し、署名を集め、厚労省などの関係官庁に提出し、法的な枠組みを求めています。またこれらを行うために必要な屠殺に関する情報得るために、各と畜場へのアンケートの実施、暴力を伴わない追い込み方法やより苦しみの少ない屠殺方法、諸外国の法制についての調査も行っています。
詳細はこちらの記事一覧をご覧ください。
https://www.hopeforanimals.org/slaughter/page/2/
くり返しますが、これらの暴力行為は必然のものではありません。
この動画のような暴力行為をやめることは十分可能で、諸外国のと畜場では行われていない行為です。したがって「仕方がない」ことでも、「感謝の気持ち」で済まされることでもなく、この暴力行為は無くさなければならないものです。
日本も加盟するOIE基準は、これらの暴力行為を認めないことを明確にしています。
■OIE基準
・哺乳動物をと殺場に搬入後、すぐにと殺しない場合は、給水しなければならない
・と殺場に到着後12時間以内にと殺しない場合は、食べ物を与える
・どのような状況でも、取扱者は、尾を折り曲げ、骨折させたり、耳を持って引っぱるなど、畜産動物を移動させる際に暴力的な行為をすべきではない
・畜産動物の尾、四肢、ような体の一部を持って吊り上げ、引きずることは許可されない
・電気棒は、日常的に使用しない。家畜が反応できず、動かないときには、繰り返して使わない。移動しない原因を精査すべき
・痛みを伴う取扱い(尾を捻る、目・耳・性器をつかむ)は行うべきではない
・負傷や病気の動物は、人道的かつ遅滞なく殺されるべき
私たちアニマルライツセンターの最終目標は屠殺場をなくし、動物への搾取や差別を撤廃することです。しかしその実現はかなり先になるでしょう。それまでに何憶何兆もの動物が畜産利用され殺されていくことを考えると、人道的な飼育方法、人道的な屠殺方法を提示し改善を行っていくことは急務だと思っています。
屠殺を含めた、畜産動物全体についての私たちの取り組みについては、こちらのページからご覧ください。
https://www.hopeforanimals.org/
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