円安が再び加速しています。29日の外国為替市場では7か月ぶりに1ドル=144円台半ばまで下落しました。さらに、ユーロをはじめ、世界の主要国の通貨に対して、ほぼ円だけが安い状態となっていて、影響が広がっています。
この動画の記事を読む>
https://news.ntv.co.jp/category/economy/2fb1e0f56151434685f66efc7840f1ac
◇
29日、東京・渋谷のディスカウントストアを訪ねると、多くの外国人客の姿がありました。スキンケア用品やサプリ、お土産のお菓子などを購入したニュージーランド人は――
ニュージーランドからの観光客
「ニュージーランドと比べてとても安い」
「予定よりめちゃくちゃ買ったので、余分にバッグが必要になった。たくさん買ったから」
こうした大量購入を後押ししているのが、急速に進む「円安」です。この店の外国人による売上高で一番多いのは、約3割をしめる韓国人です。4月以降、韓国の通貨・ウォンに対し10%ほど円安になっているのです。お土産のお菓子や薬などを約4万円分も購入していた男性4人は――
韓国からの観光客
「こうしたお菓子は韓国だと3000ウォン(約300円)くらいなのに、日本だと1000ウォン(約100円)で買えるからたくさん買ってしまった」
◇
急ピッチで進んでいる「円安」。29日の外国為替市場では一時、1ドル=144円台半ばまで値下がりしました。アメリカなど海外が金利を上げている一方、日本だけが低金利政策を続けているため、金利の差で円安となっているのです。
さらに、外国為替市場で円相場はドルだけでなく、ユーロに対しても急速に円安が進んでいて、一時、1ユーロ=158円台まで下落。約15年ぶりの円安ユーロ高水準を更新しました。
◇
円安の影響は、レストランにも及んでいます。ヨーロッパ産など30種類以上のチーズを扱い、ワインなどとともに提供している東京・銀座にある店では――
チーズ&ワインレストラン村瀬 村瀬健一代表
「(仕入れ値が)上がったといえばチーズ。ここ1年くらいで1.5倍近く上がっている」
円安・ユーロ高の影響でヨーロッパ産チーズの輸入コストが高騰。物価高の影響もあり、多くの料理を値上げしたということです。
こうした中、大きく値上がりしているのがサーモンです。東京・渋谷区にあるサーモン専門店では、現在、ノルウェー産を取り寄せていますが、仕入れ値は3年前と比べ、約7割上がっているといいます。
サーモンパンチ 向峯栄司料理長
「庶民的な食材なので厳しいですね。ただ、上がり値がある程度頭打ちになっているところはあるので、これ以上、上がらないけど下がることもない」
外国産のサーモンは、コロナ禍で漁獲量が減少しています。そこにウクライナ問題と円安が、サーモンの価格高騰に拍車をかけたということです。
◇
日本円は世界の主要国の通貨に対して、ほぼ全面安となっています。市場では「インバウンド需要や株価上昇などプラス要因もある」という声がある一方、家計や中小企業などには痛手となるため、政府・日銀が為替介入に踏み切るかどうかに関心が集まっています。
(2023年6月29日放送「news every.」より)
📌チャンネル登録はこちら
https://www.youtube.com/channel/UCuTAXTexrhetbOe3zgskJBQ?sub_confirmation=1
◇日本テレビ報道局のSNS
Twitter https://twitter.com/news24ntv
TikTok https://www.tiktok.com/@ntv.news
Facebook https://www.facebook.com/ntvnews24
Instagram https://www.instagram.com/ntv_news24/
◇【最新ニュースLIVE配信中】日テレNEWS HP
https://news.ntv.co.jp
#円安 #外国為替市場 #輸入費 #高騰 #日テレ #newsevery #ニュース
powered by Auto Youtube Summarize