「ライターに火をつけた瞬間に爆発した」東京・新橋のビルで“爆発”4人重軽傷 一体なにが?【Nスタ解説】|TBS NEWS DIG

東京・新橋の雑居ビルで爆発がありました。現場はバーで、建物内にたまったガスによって爆発したとみられていますが、一体なにがあったのでしょうか?

■「たばこを吸おうと…」新橋ビル爆発で4人重軽傷

南波雅俊キャスター:
新橋駅から約300メートルほど離れた繁華街にあるビルで爆発がありました。7月3日 午後3時10分過ぎに110番通報があり、8階建ての2階と3階の部分が燃え、消防車31台が出動しました。

このビルの2階にはバーが入っており、現在の状況は2階にいた50代男性店長と50代女性店員、通行人の50代男性が重傷、70代男性が軽傷ということです。

現場近くにいた人によると
▼午後1時半ごろ
・周辺がガス臭かった
・ガスコンロのガス漏れより強いにおい
▼午後3時すぎ
・工事現場で大きなものが落ちたような大きな音
・車が衝突したような衝撃

火元とみられる店の男性店長(50代)
「開店準備中にガス臭いと思いながら2階の店内にある喫煙室でタバコを吸おうとしてライターに火をつけた瞬間に爆発した」

ホラン千秋キャスター:
爆発した建物の様子ですが、写真やVTRでわかることはありますか?

元東京消防庁警防部長 佐藤康雄氏:
コンクリートでできている耐火建物ですので、そのような閉鎖空間で爆発が起きますと、非常に爆発の圧力が強いんです。外の窓ガラスの方が弱いので、爆発の圧力と炎が全部外に出ています。
「区画」といって、他の階に炎が移らないようにコンクリートの壁で覆われています。通常、上階に炎は上がるのですが、その「区画」はしっかりできていたんだなと感じました。

ホランキャスター:
ビルの構造としてリスク管理はされていたということですね。
ガス臭いという話がありました。室内にいる人、外にいる人、それぞれ取るべき対応というものはありますか?

■ガスの臭いは慣れてしまうので注意 窓をしっかり開放すること

元東京消防庁警防部長 佐藤康雄氏:
私も現職のときにガス漏れ火災などの災害に出動しましたが、人間の鼻の特性としてガス検知器よりも100倍、200倍も非常に精度がいいんです。しかしすぐに臭いに慣れてしまい、1分、2分としないうちにわからなくなる。今回、火元とみられる店の店長も初めはガス臭いと感じたのにも関わらずタバコを吸ってしまったというのはそういうことだと思います。消防隊も出動したときはガスの臭いはするけど、だんだん臭いがしなくなるので「ガスが漏れてる可能性あるぞ、注意しろ」と声をかける。都市ガスは軽いので上の方に逃げるように窓を開けます。窓は鉄製の場合、火花が散りますが、皆さんのお宅のアルミの窓はこすっても火花は出ませんので、しっかり開けて、開放するということが大切だと思います

日比麻音子キャスター:
この辺りは飲食店が多く建ち並びますので、今後どこまで安全が確保できるのかというところも心配です。

慶応大学特任准教授 若新雄純さん:
なぜ爆発が起こるかというと、強いエネルギーをギュッと縮めたり濃縮させ、それを間違った方法で発火したときにバーンといくわけです。それは一般家庭や自動車、携帯電話のバッテリーなど身近なところにたくさんあります。生活に便利なはずのエネルギーは扱い方を間違えると暴発してしまいます。どのように安全に行動すべきか再確認する必要があると思います。

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