LGBTへの理解増進に向けた法案が13日、衆議院で可決された。
自民党内では、本会議を欠席する議員や、採決の時にトイレから出てこない議員の姿もあった。
異変は、午後の衆議院本会議で起きた。
議場では、LGBTなど性的マイノリティーへの理解を増進するための法案の採決が。
その直前、議場から出てきた自民党の高鳥修一議員が向かった先は、トイレ。
しかし、トイレに入ってから10分がたっても、高鳥議員は出てこなかった。
この法案をめぐっては、自民党内から「男性が女性だと偽って女性用トイレに入るなど、悪用されるおそれがある」など異論が噴出。
法案への賛否を、党として拘束しないよう求める声も出ていた。
これに対し、茂木幹事長は「当然、党議拘束はかかる」と造反をけん制。
党議拘束に反すれば、処分の対象になる。
法案への賛否で注目を集めたのが、これまで法案に反対する姿勢を見せてきた、保守派の高鳥議員だった。
採決前に議場で悩むような表情も見せていたが、採決直前、議場を出てトイレに直行。
衆議院本会議では、起立方式で法案を採決。
与党などの賛成多数で可決され、参議院に送られた。
この採決には、性的マイノリティーへの差別発言を繰り返し、総務政務官を更迭された杉田水脈議員は欠席。
一方、高鳥議員はトイレから出てこず、退席。
賛成や反対の意思は示さなかった。
高鳥議員「(トイレに入った理由は?)それは、トイレに行きたいから入ったんだよ。(法案についてはどう考える?)え? だから今はコメントできない。これ(エレベーター)押したのかな。(コメントできないというのは?)...」
法案の採決は、国会議員の最も重要な仕事の1つ。
しかし、自民党内からは「反対の人は、突然おなかが痛くなったりするもんなんだよ」といった声が...。
そして、高鳥議員は13日午後、「腹痛のため途中退席しました」とコメントを出した。
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