「ビルの外から悲鳴」住人証言 “布で巻かれた”女性遺体 バイト後事件に?【もっと知りたい!】(2023年5月31日)

 熊本市の雑居ビルで全身を布で巻かれた女性の遺体が見つかった事件で、同じビルの住人が悲鳴を聞いていたことが分かりました。

■靴や所持品見つからず

 遺体で発見されたのは、熊本市に住む辰島ありささん(29)。自宅でも職場でもない雑居ビルで、頭から足の先まですっぽりと覆われるように布で巻かれ、横たわった状態で見つかりました。

 目立った外傷はないということですが、靴は履いておらず、携帯電話などの所持品は見つかっていません。

 現場近くの住民:「びっくりします。商店街で、こういうことが」「ここは治安も良いほうで、裏には警察署もあって、何かあったら(警察が)すぐ来ますから。そういう事件は、ほとんど起こってない」

■バイト後…事件に巻き込まれた?

 女性の身に、一体何があったのでしょうか。亡くなった辰島さんは3日前の28日午前1時ごろ、アルバイト先を出た後、連絡が取れなくなりました。

 29日午前1時ごろ、辰島さんの家族から警察に相談があり、アルバイト先と自宅の帰り道にある防犯カメラの映像を調べたところ、現場周辺まで1人で歩いている辰島さんとよく似た人物を確認。その後、午後9時前、雑居ビル内の空きテナントで遺体となって発見されました。

 現場は熊本城の近く、市の中心部にある繁華街。アーケードを抜け、飲食店などが立ち並ぶエリアを100メートルほど進んだ場所にある雑居ビルです。防犯カメラもたくさん設置されているエリアですが…。

 近所で働く人:「商品を映すカメラで、外まで映っていなかった。警察が来て『日曜夜、向こうのほうで(辰島さん)らしき人が映っていたので、こっちに歩いてきてないか、映像が映ってないか』と聞かれた」

 辰島さんが、アルバイト先を出た深夜の時間帯には、周辺の店舗はどこも閉店していて、人通りはほとんどありません。

 近所で働く人:「街中の栄えている所より少し離れているので、午後7時、8時になると相当閑散としていますね」「(Q.若い女性が一人で歩くと目立つ?)そうですね」

■「ビルの外から悲鳴聞こえた」住人証言

 辰島さんが見つかった雑居ビルは、8階建てで、3階から6階までが住居、1階と2階には店舗が入っています。

 同じビルの住人によると、7階と8階には以前、カラオケ店が入っていて、現在は営業していないといいます。

 同じビルの住人:「(Q.カラオケは今は使われていない?)使われていない。(熊本)地震以来、使われていない」「(Q.住んでいる方は7階8階には行かない?)エレベーターが動いてないんですもん」「(Q.階段はある?)行ったことないから分からない」

 辰島さんが何階で見つかったのか、また、空きテナントに鍵がかかっていたのかは明らかになっていません。

 昼間は派遣社員として働き、夜はアルバイトをしていたという辰島さん。

 28日午前1時すぎ、バイト先を出た後、自らこのビルに入ったのか、誰かに連れ込まれたのかも分かっていません。ビルの住人からは気になる証言がありました。

 同じビルの住人:「(日曜)午前1時すぎ、たまたま目が覚めてたんで、悲鳴聞こえたんですよ。キャーとかギャーとか。上下からじゃなくて、明らかにビルの外から聞こえた」「(Q.声は男性?)(声は)男の人じゃないです」

 深夜、静まり返った繁華街に響いたという悲鳴。辰島さんは、アルバイト先からどこに向かったのか。なぜ雑居ビルで発見されたのか。そして、なぜ布で全身を巻かれていたのでしょうか。

 声の主が、辰島さんならビルの外で何らかの事件に巻き込まれたのでしょうか。

 ストーカー被害などの相談はなかったという辰島さん。警察は、アルバイト帰りに事件に巻き込まれたとみて捜査しています。

(「グッド!モーニング」2023年5月31日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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