長野県中野市で市議会議長の息子が立てこもり、警察官ら4人が死亡した事件。どうしてこういうことが起こってしまったのか、“容疑者の動機”について犯罪心理学者・出口保行さんに話を聞きました。
■犯罪心理学者と探る“犯行動機”
出口さんによりますと、今回の犯行の手口から“2つの動機”が考えられるということです。
この動機を探っていくうえで、出口さんが注目しているのが「犠牲者に警察官が含まれている」という点です。
今回、青木政憲容疑者(31)は駆け付けた2人の警察官に発砲しました。これは出口さんによりますと、“テロ的な犯行”だといい、特定の誰かを狙った犯行ではなく、“事件自体を起こすこと”が目的だったと考えられるということです。
「自分を認めてほしい」や「存在感を知らしめたい」といった“社会への訴え”が動機につながった可能性があるといいます。
■「警察官」と「家族」がカギに?
そして、もう1つ注目しているのが「家族に亡くなった人がいない」という点です。
青木容疑者が立てこもったのが父親と母親(57)、おば(60)と住む自宅でした。近隣住民は「家族間トラブルはなかった」と話してましたが、このことから出口さんは「もしかしたら何らかの家族間トラブルがあったかもしれない。そういったことが考えられる」ということでした。
ただ、父親は外出していて、母親とおばは逃げ出して保護されていて、亡くなった人はいません。
このことから、事件を起こすことによって「家族に迷惑を掛けたい」「罪悪感を背負わせたい」と考えて犯行に及んだ可能性があるということでした。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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