入管施設で亡くなったスリランカ人女性について、病気のふりをした可能性があるなどと国会で主張した日本維新の会の梅村みずほ参院議員の言動が波紋を広げています。
■維新 梅村みずほ議員“臆測”で波紋
午前の参議院本会議にその姿はありませんでした。日本維新の会の梅村みずほ参議院議員です。18日、参議院法務委員会の委員から更迭されました。
日本維新の会・藤田文武幹事長:「事実の確認ということを逸脱して、自分の思い込みや想像の範囲で、かなり感情的な質疑を取り上げるということについては、極めて不適切である」
きっかけとなったのは先週の本会議です。
日本維新の会・梅村みずほ参院議員:「良かれと思った支援者の一言が皮肉にもウィシュマさんに『病気になれば仮釈放してもらえる』という淡い期待を抱かせ、医師から詐病の可能性を指摘される状況につながった恐れも否定できません」
2年前、入管施設収容中に亡くなったウィシュマ・サンダマリさんについて詐病、病気のふりをした可能性などを主張したのです。
遺族の弁護団から発言の根拠を問われましたが、繰り返したのは。
日本維新の会・梅村みずほ参院議員:「事実はありません。しかし可能性は否定できません」
さらに。
日本維新の会・梅村みずほ参院議員:「ハンガーストライキによる体調不良で亡くなったのかもしれないし」
詐病だった可能性もハンストについても入管庁の調査報告書に記載はありません。
共産党・仁比聡平参院議員:「梅村議員が縷々(るる)述べられた発言は、事実あるいは証拠に基づかない臆測の部分が極めて多くありました」
この指摘を笑顔で聞いていた梅村議員。遺族からも抗議を受けるなか、18日は。
日本維新の会・梅村みずほ参院議員:「真実を知りたいという遺族の気持ちは、国会議員の中でも分かっている議員のほうだと自負しています。だからこそ、ウィッシュマさんのご遺族にとっては、酷な真実が明らかになろうとも、真実を追求するのが、この国を愛して、この国で亡くなったウィシュマ・サンダマリさんの弔いにもなろうと。臆測ではありません。デマでもありません。ウィシュマさんはハンガーストライキをしていなかった。そう断定できる事実はありますか」
出入国在留管理庁・西山卓爾次長:「調査報告書には記載はございません」
日本維新の会・梅村みずほ参院議員:「ウィシュマさんは詐病ではなかった、そう断定できる事実はありますか」
出入国在留管理庁・西山卓爾次長:「今、委員がご指摘になった事実についても、報告書には記載はございません」
日本維新の会・梅村みずほ参院議員:「ウィシュマさんの死の真相を知りたいと、夢にウィシュマさんが現れるまで、考え抜きました。そして推知して導き出された可能性を、ここで発言しないのは国会議員としての、私の職務怠慢です」
梅村議員を法務委員会から外すと決めた日本維新の会ですが、そもそもの本会議発言については。
日本維新の会・音喜多駿政調会長:「問題提起としては、我が党としてさせていただいた。梅村みずほ自身が本会議の登壇においては原稿は書かれましたけど、それは我々も最後チェックして登壇していただいている」
19日、日本維新の会共同代表の吉村大阪府知事は。
日本維新の会共同代表・吉村大阪府知事:「梅村議員自身も明確な根拠があるのか、そこがひとつの判断のポイントになる。そこの調査自身は国会議員団がやっていますので」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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