5月16日、国会で開かれた立憲民主党によるヒアリングに、ジャニー喜多川氏から性被害を受けたと訴える元ジャニーズJr.のカウアン・オカモトさん(26)と橋田康さん(37)の2人が出席しました。
(カウアン・オカモトさん)
「中学3年生の時にジャニーズ事務所に入りました。合計15回~20回ほどジャニーさんから性被害を受けました」
(橋田康さん)
「13歳ごろにそういう性的被害といいますか、ことが起きました。合計2回ほどですが、自分にとってはすごく大きな大きなことでありました」
議論となったのは子どもたちの性被害を刑法や児童虐待防止法で救えるのかどうかという点です。
(立憲民主党 坂本祐之輔衆院議員)
「この件につきましては、虐待にあたるのではないかと、私はそう考えるのですけれども、こども家庭庁からはいかがお考えでしょうか?」
(こども家庭庁の担当者)
「児童虐待とは保護者がその監護する児童について行う行為ということで、お話を伺う限りはジャニー喜多川さんは保護者には当たらないと考えております」
(カウアン・オカモトさん)
「今おっしゃっていたのは、親以外だと(虐待には)当たらないということですよね。単純に怖いですよね、そうだと。縦社会が厳しい国なので、より“親以外”というのは、かなりパワハラだったり性加害だったりというのは確率がすごく高いと思うので、親以外が(虐待に)問われなかったりするのはすごく弱いなって思いますね」
5月14日に藤島ジュリー景子社長が出した1分あまりの謝罪動画については次のように話しました。
(カウアン・オカモトさん)
「ジュリーさんとは僕は2時間ほど話し合いをさせていただいて、彼女の気持ちというのは、僕はひしひしと伝わってきた」
一方で橋田さんは“第一歩”と評価しつつも、このままでは不十分だと感じたといいます。
(橋田康さん)
「第三者機関の介入について自分はすごく賛成します。冷静に客観視した大人がそこの中身を見ることによって、勇気を出してリスクを背負って声をあげなくて済む環境が生まれるんじゃないかなと思います」
長年打ち明けられなかった性被害。世間の関心が高まり、政治も動き始めました。
(カウアン・オカモトさん)
「今、被害者の方々の方が声を上げた時に失うものが大きすぎるんですよね。どの観点から見ても。なので、ここから各分野のプロの方々、法律だったり警察だったり国会だったり、全員が今同じ方向を向いている。向いてきたなと思っている」
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