岸田総理の演説直前に爆発物が投げ込まれた事件を受け、この先の選挙活動の警備について政府・自民党で議論が進んでいます。
“最も望ましい措置”として演説会場を屋内に変更することなどが検討されているということですが、具体的に何が変わるのでしょうか。
■木村容疑者 選挙制度に不満か 政府は演説を屋内に変更する案も
日比麻音子キャスター:
木村隆二容疑者ですが、警察の調べに対して黙秘を続けています。動機は何だったのでしょうか。
直接的な関係性についてはまだ明らかになってはいませんが、2022年6月、選挙制度を巡って国を相手取り10万円の損害賠償を求め、神戸地裁に提訴していました。
裁判記録によると、木村容疑者は2022年7月、参院選の立候補をしようとしましたが、被選挙権の30歳を満たさず、300万円の供託金も用意できませんでした。結果として木村容疑者は立候補できませんでした。
これについて木村容疑者は「選挙制度は法の下の平等などを定める憲法に違反している」などと主張しました。
このようなことから木村容疑者が選挙制度に対して強い不満を抱いていたのではないかとみられています。
今回の事件で選挙活動に変化や影響はあるのでしょうか。
政府・自民党は“最も望ましい措置”として、演説会場を屋外から屋内に変更することを検討しているということです。
17日、麻生副総裁の講演会が屋内で行われました。危険物を持ち込んでいないかを確認するため、来場者は入場時に金属探知機をくぐり全身をチェックされました。手荷物も一人一人金属探知機などを使って確認するなど、徹底した警備が行われていました。
■「屋内だと無党派層に訴えかけられない」強い抵抗も…
「屋内が困難な場合」については
▼登壇者の前には防弾スクリーンを設置
▼聴衆との距離を20メートルほど取る
▼聴衆は柵に囲まれたエリアに案内
▼屋外でも手荷物検査を実施する
という内容が検討されています。
そのほか、グータッチや練り歩きなど、有権者との距離が近くなる状況を控えるという案も出ているということです。
ホラン千秋キャスター:
日本は選挙期間になると候補者が演説会場で10分、20分話して地元の皆さんとグータッチして、すぐに次の演説会場へ慌ただしく移動していきます。毎回、屋内になると警備など様々な手順を踏まなければならないので演説する場所が減ってしまうなどのデメリットもあるのではと感じてしまいます。
厚切りジェイソンさん(IT企業役員/お笑いタレント):
演説会場の数は減ってしまうかもしれないが、きちんと警備をしていけば今までと同じようにできる可能性はあると思います。
日本では政治家が目の前を歩いていることに最初は驚きました。今はディズニーランドでも入場のときは危険物のチェックがあるのに、その国のトップが聴衆の目の前に来るときには何のチェックもない。ミッキーマウスの方が守られている。不思議に思いましたね。
アメリカでは、残念な社会の証拠ではありますが、ありえない話です。誰が拳銃を持っているのかわからない状態なので。日本は平和だからこそ、警備強化をしないのはいいなと思う反面、危ないなと昔から思っていました。
ホランキャスター:
確かにテーマパークでも警備をするのに、政治家の警備が手薄というのは言われて初めて思いました。
日比キャスター:
今後の選挙活動はどうなるのでしょうか。
政治部の官邸キャップによりますと「“屋内だと無党派層に訴えかけられない”など、政治家側からの強い抵抗がある。岸田総理自身もグータッチを継続すると話していたが、街頭演説はなくならないのでは」ということです。
ホランキャスター:
政治家がこのスタイルの方がいいと信念を持っているなかでどのように警備をしていくか。
厚切りジェイソンさん:
それでもやりたいと思う政治家はどのくらいいるか。変わってくるかもしれないですね。
▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/
▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1
▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-insiders.html
▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou.html
powered by Auto Youtube Summarize