ウクライナ軍が使用する自爆ドローンというとアメリカからの支援として提供された米国製の自爆ドローンの「スイッチブレード」や「フェニックス・ゴースト」に注目が集まっていますが、実はこれ以外にも、ウクライナ軍が使用し、戦果をあげている自爆ドローンがあります。それが、ポーランドから提供されている「Warmate（ウォーメイト）」と呼ばれる自爆ドローンです。
ウクライナ軍は7月23日、ザポリージャ原子力発電所の敷地内に駐留するロシア軍のキャンプをWarmateで攻撃する様子を公開しました。この攻撃により、BM-21自走多連装ロケット砲が損傷、3人が死亡、12人が負傷したとウクライナ軍は発表しています。ウクライナ南部にあるヨーロッパ最大の原発ザポリージャは3月からロシア軍に占領されており、ロシア軍はここにミサイルシステムなど重火器を置き、軍事拠点化しています。これは原子炉を盾にしてウクライナ軍の攻撃をかわす狙いがあるとされます。ウクライナ軍は南部へルソンを奪還する上で重要な電力インフラである同原発は何としても奪還する必要があります。だが、攻撃で原子炉を傷付けるようなことがあってはならず、奪還後の運用も考えると被害を最小限に抑える必要があり、榴弾砲やロケット弾といった重火器による攻撃ははばかれます。その中、Warmateによる精密誘導攻撃は重要な攻撃手段の一つになります。
■Video & Photo
・WB Group
https://www.wbgroup.pl/en/produkt/warmate-loitering-munnitions/
■関連動画
アメリカがウクライナに提供する自爆ドローン「Switchblade」
https://youtu.be/Nfas_JU82Ak
#ウクライナ侵攻 #ドローン #ドローン兵器
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