女性として生まれながら、自分は男性だという認識を持つトランスジェンダーの人が手術を受けなくても戸籍上の性別を変更できるよう求める申し立てを10月4日、静岡家庭裁判所浜松支部に行いました。
申し立てを行ったのは浜松市の鈴木げんさんです。
<鈴木げんさん>「生まれた時から一度も自分のことを女性だと思ったことはない。(ホルモン注射などで)見た目は男性になったし、手術の必要を感じない」
鈴木さんは女性として生まれましたが、自らを男性だと認識し、性同一性障がいの診断を受けています。現在の法制度では性別を変えるためには未婚であること、生殖機能がないことなどの条件がありますが、鈴木さんは卵巣を摘出する性別適合手術を受けずに戸籍上の性別を変えることを求め、申し立てを行いました。2020年4月、浜松市は婚姻制度が利用できない性的マイノリティーの人に対し、パートナー関係を公的に認める「パートナーシップ宣誓制度」を始め、鈴木さんはその第一号カップルになりました。
<鈴木げんさん>「変える手段がある。自分がいやだ、違うと思ったら言っていいんだということ」
弁護団によると、今後は裁判所の判断を待ちながら、支援の輪を広げていきたいとしています。
#オレンジ6 10月4日放送
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