【袴田事件】再審裁判でも死刑求刑?検察は「3カ月後に立証方針を示す」 裁判所・弁護団・検察の三者協議

いわゆる袴田事件の裁判のやり直しに向け、10日から裁判所と弁護団、それに検察による1回目の協議が始まり、検察側は3カ月後に立証方針を示す考えを明らかにしました。

10日 静岡地裁で行われた三者協議には袴田巖さんの姉・ひで子さんも参加し、やり直しの裁判の進め方やスケジュールについて話し合いました。

死刑判決の最大の根拠とされた「5点の衣類」をめぐり、東京高裁は3月 捜査機関による「ねつ造」の可能性を指摘し、裁判のやり直しを決定しました。

やり直しの裁判で検察側が有罪を立証し死刑を求刑するかどうか注目が集まっていましたが、弁護団によりますと検察側は10日 立証方針について、3カ月後に示す考えを明らかにしたということです。

弁護団・小川 秀世 弁護士 「検察官は方針を決めるのに『3カ月ほしい』と言う。ですから7月10日までにはという話で、これは全く予想外で我々としても非常に憤りを感じている」

また裁判所も再審請求の証拠について整理した上で、確定記録の中で不要な証拠は提出しない方向で、裁判を進める考えを示したということです。

このため、やり直しの裁判開始まで時間がかかる見通しとなりました。

袴田巖さんの姉・ひで子さん 「三者協議は初めて出ました。こんなものかなと見ていましたが、検察官が下ばかり向いていて上を向かないのが印象に残っています。たずねても『いま考えています』と言うだけ。検察官が何を考えて何を言いたいのか全然わからない。三者協議とはこういのものかと思って、私は黙って聞いていました」

弁護団は年齢や精神状態などに配慮し、袴田巖さん(87歳)の出廷を免除するよう求めていましたが、裁判所はいまの段階では判断できないと述べたということです。

#袴田事件
#再審
#検察
#裁判所
#三者協議
#静岡県

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事