今後30年以内に70%から80%という極めて高い確率で発生するとされている南海トラフ巨大地震。2012年に国が、最悪クラスの地震が発生した場合の想定を公表しましたが、近年の研究で、この想定を上回る大津波が発生する可能性があることがわかってきました。今回は、南海トラフ巨大地震で発生しうる“想定外”の津波について解説します。
南海トラフ巨大地震は最大でマグニチュード9.1に達する可能性があり、津波の高さは最大34mと想定されています。これは、あらゆる可能性を考慮した最悪クラスの想定ですが、実はこの想定を上回る、想定外の津波が発生する可能性もあります。海底地滑りや海底活断層の連動によって発生する津波です。このような津波は、現在公表されている南海トラフ巨大地震の想定には取り入れられておらず、津波警報などでも正しく取り扱われない可能性があります。
参考資料
内閣府「南海トラフの巨大地震モデル検討会」
http://www.bousai.go.jp/jishin/nankai/model/
気象庁「津波発生と伝播のしくみ」
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/tsunami/generation.html
気象庁「津波を予測するしくみ」
https://www.data.jma.go.jp/svd/eqev/data/tsunami/ryoteki.html
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