内閣府が被害想定を公表 千葉や茨城に大津波の可能性

千葉県や茨城県には東日本大震災と同じように再び大きな津波がくる可能性があります。どのような被害が予想されるのか、内閣府はきょう、その中身を明らかにしました。

 夏には海水浴場としてにぎわい、年間を通じて県外からも多くのサーファーが訪れる千葉県旭市。東日本大震災では、7メートルを超える津波が防波堤を越え襲いかかり、13人が死亡、2人が今もなお行方不明になっています。原因について市の担当者は・・・

旭市総務課地域安全班 石田喜宏 副主幹
 「旭市の沿岸部は、なだらかな低い土地が約11kmにおよぶエリアでして、 高い建物につきましては、ほとんどないような地区です」

 東日本大震災は、震源がどんなに離れた場所でも、津波が来るという教訓を住民に残しました。内閣府が公表した想定では旭市には関東で最も高い6.6メートルの津波が襲来し、千葉県では最大で200人が死亡するとされています。

 津波が到達するのは地震発生からおよそ80分後。この80分は、避難するのに十分な時間なのでしょうか。

東北大学災害科学国際研究所 今村文彦 所長
 「非常にわずかな限られた時間ですので、しっかり計画を立てて早く行動し、適切な安全な場所に移動する。これを時間も含めて点検していただきたい」

 現在、旭市では住民の命を守るための対策が進められています。

旭市総務課地域安全班 石田喜宏 副主幹
 「こちらが避難スペースとなる場所で、約500人の方が避難できるようになっております」

 2018年、市は内陸への避難を原則としながらも、高齢者や逃げ遅れた人が一時的に避難できるよう、海からおよそ1キロの場所に高台を作りました。さらに、海岸近くには津波避難タワーも4つ設置したほか、沿岸部から内陸に避難するための避難路も新設中です。ハード面の整備が進む一方、課題もあります。新型コロナの影響で避難訓練を2年間できておらず、さらに、避難訓練の参加者も徐々に減っているといいます。

住民
 「(避難訓練は)最初の頃は参加する人もいたかもしれないけれど、今は自分も行かないから」
 「そこ(避難タワー)まではどうかしら、みんな行くかしら」
 「(Q.登ったり近づいたことはありますか?)私自身はまだ登ってはいないんですけれども」

旭市総務課地域安全班 石田喜宏 副主幹
 「最近は津波避難訓練もコロナでできていないことから、(震災の記憶が)やや薄れているかなという印象は正直持っております。今後は防災教育の方に力を入れていきたいと考えております」

 “離れた場所が震源でも、津波はくる”東日本大震災で得た教訓をいかすためにも一人ひとりの防災意識をどう高めていくか。旭市の津波対策は続きます。(21日14:46)

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