「課題は心のケア」トルコで医療支援を行う日本チーム…大地震から3週間 死者数5万人超【news23】|TBS NEWS DIG

トルコとシリアを襲った大地震から3週間。死者はあわせて5万人を超えました。トルコ南東部のカジアンテップで日本のチームが医療支援を行っています。設備はすべて日本から持ち込み、手術室や分娩室もあります。チーム団長は今後の課題として「心のケア」をあげました。

■大地震から3週間 サッカー場への大量のぬいぐるみは被災した子どもに

26日、トルコ・イスタンブールで行われたサッカーの試合。
試合開始から4分17秒後、サポーターが一斉にテディベアなどのぬいぐるみをフィールドに投げ込みました。
4分17秒は地震発生時刻の4時17分に合わせたものです。

実況
「心打たれる光景です。被災した子どもたちに笑顔が戻るように、ぬいぐるみが投げ込まれました」

投げ込まれた数千個のぬいぐるみは、被災した子どもたちに送られます。

甚大な被害が出たトルコ南部の現地では、がれきの上に赤い風船を飾る男性の姿がありました。
ここで、ボランティアとして救助活動を行っていたそうです。

オグン・セベル・オクルさん
「ここに来たのは子どもたちが埋まっていたからです。残念ながら助けることが出来ませんでした」

男性は、風船に亡くなった子どもたちへ“最後の贈り物”という意味を込めたといいます。

トルコとシリアを襲った大地震から27日で3週間。死者はあわせて5万人を超えました。
いま、トルコではほとんどの地域で救助活動が終わり、復旧作業が進められています。

■「課題は心のケア」 日本の医療チームも地域医療の一部を担う

トルコ南東部のガジアンテップでは地元の病院が被災し、日本のチームが地域医療の一部を担っています。現在、医師や看護師、薬剤師など64人が1日平均100人ほどの患者を診ているといいます。

国際緊急援助隊・医療チーム 中森知毅 副団長
「(テント内には)入院施設と分娩室と手術室があります」
「昨日、私たちのチームとしては初めてこの部屋を使って整形外科手術を1件行ったところです」

設備はすべて日本から持ち込んだもので、全身麻酔で行う手術も可能だそうです。テントの中には分娩室や、レントゲンが撮れるブースもあります。

スタッフ
「先生たちにiPadで(レントゲン)画像を確認していただくようなシステムをとっています」

患者の7割は地震による病気ではなく、持病があったりケガをしたりした住民です。

国際緊急援助隊・医療チーム 福岡秋文 団長
「特に医療をはじめ、日常生活とかに支障をきたしておりますので、通常の医療活動を行えることが非常に重要で、やはりそういったところが手薄になっている部分もあるので、そういったところに支援が必要なのかなと考えております」

復興までの長い道のりに、どうやって切れ目のない支援をしていくのか。今後の課題として団長があげたのは「心のケア」です。

国際緊急援助隊・医療チーム 福岡秋文 団長
「たまに患者さんのなかで手の震えが止まらないですとか、やはりそういう二次被害というか、震災の影響で精神的な問題とかも発生しているのかなと感じます。二次被害にどういう風に対応していくのか、非常に大きな課題」

▼TBS NEWS DIG 公式サイト https://newsdig.tbs.co.jp/

▼チャンネル登録をお願いします!
http://www.youtube.com/channel/UC6AG81pAkf6Lbi_1VC5NmPA?sub_confirmation=1

▼情報提供はこちらから「TBSインサイダーズ」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/tbs-insiders.html

▼映像提供はこちらから「TBSスクープ投稿」
https://www.tbs.co.jp/news_sp/toukou.html

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事