SNSなどで相次いで拡散された迷惑行為を受け、飲食店が対策に取り組んでいます。2日、大手回転ずしチェーン「くら寿司」がAIを駆使した新たな対策を公開しました。
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湯飲みをなめて元の場所に戻したり、レーンを流れる寿司(すし)にわさびをのせたりするなどの大手回転ずしチェーンでの迷惑行為。今年に入ってからこうした行為がSNSで相次いで拡散され、各企業が頭を悩ませています。
こうした中、「くら寿司」は2日、新たな対策を発表しました。
対策の要となるのは、レーンの上に設置されたAIカメラです。
一度手にとった皿を再びレーンに戻すなど、「不審なカバーの開閉」があると、カメラが検知。本部にある担当部署に、店舗名のほか、不審な動きのあった座席番号や、レーンを回る皿の番号も伝えます。
そして、本部の担当者は、店舗側に確認するように連絡。店舗は皿を回収し、店員が客に注意するという仕組みですが、場合によっては警察に通報するということです。
くら寿司 広報・マーケティング本部 岡本浩之部長
「回転ずしは、お寿司を回してこその醍醐味(だいごみ)だというふうに考えておりまして、くら寿司は回転レーンを活用した、お寿司の提供システムを今後も守っていきたいと考えております」
開発のきっかけになったのは、今年1月末ごろに拡散された動画です。一度自分たちのテーブルにとった寿司を再びレーンに戻す客の姿が問題となっていました。
動画の把握から1か月ほどで、新システムは完成しました。元々、テーブルについていた会計のためのカメラを改良して作ったもので、国内の532店舗すべてで、2日から導入したということです。
くら寿司広報・マーケティング本部 岡本浩之部長
「警報が鳴ることはほとんどないと我々も考えています」
「99.99%のお客様は、普通にお食事を楽しむために来店していただいている方ですので、(対策することで)まずは、安心して来ていただきたいと考えています」
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迷惑行為への対策は、他の大手チェーンでも進められています。
スシローでは、先月3日からレーンと客の間にアクリル板を設置したほか、希望があれば、卓上の食器や調味料を交換しています。また、はま寿司は、専用の容器に入れて客席に置いていたガリを個包装に切り替えました。
日本の食文化を守ろうと企業が対策に取り組む中、利用する客のマナーも求められています。
(2023年3月2日放送「news every.」より)
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