猫の死骸「自分がやった」 “中学校で切りつけ”17歳逮捕

中学校で教員を切りつけ、逮捕された17歳の高校生は、猫の死骸が相次いで見つかった事件についても、「自分がやった」という趣旨の供述をしていることがわかった。

刃物を持った高校生が侵入した、埼玉・戸田市の美笹中学校。

校内に入る門は閉ざされており、門の前には警察官が立っていた。
グラウンド横には、多くの捜査員が確認できる。

事件直後、校庭には避難したとみられる生徒たちや教員らの姿があった。

美笹中学校の正門の前には道路があり、車通りも多くなっている。
また、周囲には民家が立ち並び、人目が多い場所といえる。

事件が発覚したのは、1日午後0時半ごろ。
中学校からの「ナイフを持った者が校内に入ってきた。けが人がいる」という110番通報だった。

警察によると、刃物を持って校舎内に侵入したのは、17歳の高校生。

校舎に侵入した男は教室に入っていった。
そこでは、生徒たちが試験を受けている最中だった。

試験中の教室に突然入ってきた高校生。

試験監督をしていた60歳の男性教員が高校生に気づき、もみ合いとなった。

男性教員は、取り押さえようとした際に、刃物で上半身を複数箇所切りつけられ、けがをした。

男性教員は搬送時、意識はあったという。

高校生は、別の複数の教員に教室の外で取り押さえられ、殺人未遂の現行犯で逮捕された。

高校生は、何のために刃物を持って教室に侵入したのだろうか。

調べに対し、高校生は容疑を認め、「人を切りつけたことは間違いない。誰でもいいから、人を殺したいと思った」と供述している。

現場近くでは、2月に不審な事件が相次いだ。

2月13日と16日、さいたま市南区の公園で見つかったのは、切断されたとみられる猫の死骸の一部。

2月17日には、同じさいたま市南区にある小学校の鉄棒に猫のあごの部分がつるされていた。

近隣住民によると、鉄棒近くの門は毎朝7時30分過ぎに教頭先生が開けていて、それまでは閉じられているという。

保護者からは、不安の声が上がっていた。

保護者「けさは子どもをいつも門まで送り届けるが、その時には警察が来ていて、保護者としては非常に気持ちが悪いし、子どもたちもこのへんで遊んだりするので怖さがある」、「子どもたちの安全が一番。警備をやっていただけると助かる」

さらに2月26日には、さいたま市桜区の畑で黒と茶色のまだら模様の猫の死骸が発見された。

近くの河川敷では、この猫の上半身部分も見つかっている。

発見者「猫らしく見えなかった。ファーのマフラーが落ちているのかなと。剥製とかぬいぐるみみたいな感じ。やってる人の心理が信じられない。なんでそんなことできるのかなと思う。なんか違う目的でやってるのかな」

警察が、動物愛護法違反の疑いで捜査しているこの事件。

1日に逮捕された17歳の高校生は、猫の殺害について、「自分がやった」という趣旨の供述をしていることが新たにわかった。

猫の切断と人間への攻撃が結びついた事件は過去にも起きている。

1997年、「酒鬼薔薇聖斗」を名乗る少年が起こした兵庫・神戸市の連続児童殺傷事件。

当時少年だった加害男性は、のちに著書の中で、「猫殺しに飽き、次第に人間を壊してみたい、そのことしか考えられなくなった」と明かした。

はたして、今回の事件の背景には何があるのだろうか。
警察は、動機などをくわしく調べている。

FNNプライムオンライン
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