【独自】フィリピン収容所 深夜の一斉捜索…ルフィか?男が“強盗”無罪主張(2023年2月2日)

 ANNが独自に入手したフィリピンの収容所で行われた一斉捜索の新たな映像には、深夜に踏み込んだ捜査員の姿に驚いて飛び起きる収容者の姿も映っていました。

 その動向に注目が集まっているフィリピンの収容所にいる4人の男たち。各地で相次ぐ強盗・窃盗事件の指示役「ルフィ」が、このなかにいるのか…。

 ANNが新たに入手した映像。先月31日4人が収容されているビクタン収容所をフィリピン当局が捜索した時の様子です。狭い空間に配置された木製の2段ベッドで横になっている男たち。

 捜索が行われたのは先月31日午前2時すぎ。捜索は収容者の不意を突く、抜き打ちで行われました。主に捜索されたのは収容者のプライベート空間である寝床です。賄賂を渡せば手に入れることができるとされる通信機器や電子機器類。それを見つけることが狙いだったとみられています。

 すでに入手した別の映像でも、特に携帯電話の捜索が行われていました。

 捜索の結果、大量に押収された携帯電話や電子機器類。合わせて現金約120万円が見つかっています。4人の日本人のうち1人は6台の携帯電話を所持していたことが判明。ビクタン収容所から一連の強盗・窃盗事件に関する犯行の指示を出していた可能性があります。

 そんななか、渡邉優樹容疑者(38)の強制送還を巡って鍵を握る人物が報道陣の前に姿を見せました。渡邉容疑者の「妻」とされる女性です。女性は渡邉容疑者から暴力を受けたとして告訴していて、この裁判が続く限り、渡邉容疑者の身柄は日本に引き渡せない状況になっています。

 フィリピン当局は裁判が強制送還を逃れるための虚偽の告訴の可能性があるとみて今月2日、告訴の内容を認めるか、棄却するかを判断する関係者からのヒアリングを行いました。

 朝は渡邉容疑者と小島智信容疑者(45)の裁判についてヒアリングが行われましたが、両容疑者は姿を見せず、収容所からオンラインで参加。その一方、渡邉容疑者を告訴した妻とされる女性は出廷しました。仮に裁判所が虚偽の告訴だったと認めて棄却と判断すれば、日本への身柄引き渡しの条件が整うことになりますが、2日は結論が出ず、次回の審理が7日に行われることが決まりました。

 渡邉容疑者と小島容疑者の弁護士:「(Q.渡邉容疑者の様子は?)映像を見る限り元気そうでした」

 渡邉容疑者の弁護士によりますと、ルフィを指示役とする一連の強盗・窃盗事件について、渡邉容疑者は無実を主張しているということです。

 そんななか、1日にフィリピンから帰国した1人の男が逮捕されました。去年12月、東京・中野区で現金約3000万円が奪われた強盗事件で実行役の1人とされる西本佑聖容疑者(22)です。西本容疑者は事件後、フィリピンに逃亡して数週間、滞在していたことが分かりました。

 この事件では「キム」と名乗る人物がフィリピンから指示を出していた疑いがあるため、警視庁は西本容疑者が金をフィリピンに運んだ可能性があるとみて調べています。

 特殊詐欺事件に関与したとみられる渡邉容疑者ら4人。被害総額は、これまで35億円とみられていましたが…。

 警察庁・露木康浩長官:「これまでに判明したところでは被害金額が60億円以上に上っておりまして、これまでに被疑者約70人を検挙しております」

 渡邉容疑者と今村容疑者については各地で相次ぐ一連の強盗・窃盗事件への関与も疑われていて、日本側は4人の早期身柄引き渡しを求めています。

 フィリピン、レムリヤ法相:「(Q.大統領の訪日(8日)前に4人を送還?)そうしたいと思っています。それが私たちの目標です」
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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