うつ病の人(および友人家族)が知っておくべきこと一覧にしました #うつ病 #早稲田メンタル #精神科医 #益田裕介 What people with depression should know

01:07 うつ病とは?
03:32 自己理解
04:10 他者理解
05:00 精神科って?
06:19 僕のYouTube

本日は「うつ病の人が知るべきこと」うつ病になった人本人および家族や友人が押えておくべきことというテーマでお話します。

自分の頭の整理のために、どんなことを話しているのかな、と思ったんです。
うつ病になった患者さんと、診察が始まってから治療が終わるまでに、どういう会話をしているか、改めて振り返ってみてバーッと書いてみました。

書いてみると、色々なことをしゃべっているな、という発見がありました。
それは大きく4つのテーマに分けることができました。
その話をします。

■うつ病とは?

1つ目は「うつ病とはどういうものか」という話をします。

10人に1人はかかってしまうという疫学的なことから、うつは遺伝と脳の疲労という二つの要素で成り立ち、ウィルスが絡んでいる(かもしれない)というメカニズムの問題。
どういう風に診断するのか、うつ病に似た病気として躁うつ病、甲状腺機能低下症、不安障害もある、という鑑別の話をします。
患者さんはよく「先生からはうつ病と診断されましたが、実は違う病気ではないですか?」と言います。

治療法については、使う薬と副作用、カウンセリングのやり方、なかなか良くならない場合のデイケアやリワークプログラムの利用。休むことの大切さ。3ヶ月で治るのか半年かかるのか、最初は寝てばかりになるよ、という経過の話などをします。
良くなるにつれて、散歩、料理、掃除が出来るようになるとお話します。

薬以外の治療法として、電気けいれん療法(mECT)、磁気療法(TMS)、入院というオプションがあることも話します。

お金や福祉の話、傷病手当で給料の2/3が支払われること、自立支援を受けると治療費と薬代が1/10になること、障害者手帳を半年通うと取得できること、1年半経っていれば年金も取れたりする、働けなくて困っていれば生活保護という手段もあることも話します。

ざっくりと、うつ病とはどういうものか、治療はどういうものかについて語ります。

■自己理解

そもそもどうしてあなたはうつ病になってしまったのか。
あなたの考え方の癖がうつ病を引き起こしたのではないか、自己否定的になっているのはどうしてなんだろう、ということを話したりします。

何でもかんでも白黒思考で考えるのではないか、完璧主義ではないか、親子問題で色々あったのではないか、子どものときに虐待や虐待めいたことをされていたのではないか。

ライフステージの問題、今は20代だからこういうことで悩んでいる、40代ならこういうことで悩む人が多い、50代はこうだよね、という話をします。
人生はこうだよねという話です。

■他者理解

今回うつになってしまったのは、自分だけではなく相手も悪いのではないか、会社も悪いのではないか。
残業が月100時間を超えていたらうつになっちゃうよ、という話をします。

運・不運、自分が悪いのではなく、弱いのでもなく、そういう体質だったんだ、ということを語ったりもします。

こういうことは頭でわかってもなかなか真の理解には到達しません。
体験を伴う理解が重要です。

診察室のドクターとの信頼関係の中で、頭ではなく心で理解していく作業が必要となったりします。

■精神科って?

ということで、ドクターとどうやって信頼関係を結ぶか、ということになります。

そもそも精神科とはどういうところなの?
甘えてるの? 病気なの?
脳ってそもそも何?
自律神経って何?
不安って何?
不安とうつってどう違うの? 一緒じゃないの?
そもそも何で精神科医は5分診療しかしてくれないの?
これは益田が悪いの?
他の先生もそうなんですか?
ネットを見ると良い先生は話を長く聞いてくれるけど、悪い先生は短いらしいのは本当なんですか?

という精神医学に関する全般的な疑問も解決しなければいけません。

精神科という異文化に飛び込む。そこに馴染んだ上で、うつ病についての理解、自己理解、他者理解をしていくことが重要だったりします。

もちろん、薬と休息で治る人もいます。
センスが良いというか柔軟な人は、すぐに異文化に飛び込んで慣れたりしますが、うつになる人は異文化に馴染むとか変化が苦手だったりします。

精神科がどういうところかわからないというところから治療が始まって、1ヶ月、2ヶ月治療が進んでも精神科が良くわからない状態が続いていることが多いのではないか、と思います。

■僕のYouTube

僕のYouTubeはどういうものかというと、ここら辺の話をざっくりしています。
精神科の話も含めると全般的に話をしています。

「毎日一個しゃべっていて話題は尽きないんですか?」「しゃべるテーマ無くならないんですか?」と言われますが、全然なくならないです。

これも知って欲しい、あれも知って欲しいということがあり、でもこれだと伝わらないと思い試行錯誤したり、患者さんにはどうやったら伝わるんだろう、どうやったら僕らのカルチャーを理解してもらって自分の治療に結びつけてくれるんだろうと考えると、一日一個でも足りないぐらいです。

今回は適当に思いつくままにバーッと書いていきました。
各論、メカニズムや治療法は過去に色々動画を撮っていますので「うつ病 早稲田メンタルクリニック ○○」と入れると何か出てきますので、調べてもらえればと思います。

いつかここをもう一度整理し直して、一連のシリーズとして語ってみたいと思います。
大変なので2022年の目標にしたいと 思います。

またこの話はしようと思いますが、今回はさわりという感じでお話しました。
興味がある方は検索してみてください。
ここら辺の話題は一回は触れていると思います。 

———-

再生リスト:うつ病
https://www.youtube.com/playlist?list=PLQ8mF8Sg2NY7w2LiH1ZyfDgQDIdEdv–D

———-

『精神科医がこころの病気を解説するChとは?』
 一般の方向けに、わかりやすく、精神科診療に関するアレコレを幅広く解説しています。動画における、精神分析や哲学用語の使用法はあくまで益田独自のものであり、一般的(専門的)な定義とは異っているところもあります。僕がもっとも説明しやすいとたまたま感じる言葉を選んだだけなので、あまり学術的にとらないでいただけると嬉しいです。
                 早稲田メンタルクリニック院長 益田裕介

『自己紹介』
益田裕介
防衛医大卒。陸上自衛隊、防衛医大病院、薫風会山田病院などを経て、2018年都内で開業。専門は仕事のうつ、大人の発達障害。といいつつ、「なんでも診る」ちょっと変人よりの町医者です。
趣味は少年ジャンプとお笑い。キャンプやスキーに行きたいです。
2020年6月5日より断酒継続中。

【参考】
厚労省みんなのメンタルヘルス https://www.mhlw.go.jp/kokoro/
カプラン 臨床精神医学テキスト第3 https://www.medsi.co.jp/products/detail/3509
倫理規定について https://note.com/mentalyoutubers/n/nb130991f3fa4

【コメントについて】
・コメントは承認制です
・コメントは益田が目を通していますが、手が回らず、質問にはお答えできません。ご理解よろしくお願いします。
・(のちのち)自分や他人を傷つける可能性のあるものは承認されません
・他の人への返信も原則禁止です。共感的なもの、相手に役立つものは一部、許可しています。短い時間で判断しているので「どうしてこれがダメなの?」みたいなものもあると思いますが、それはこちらのミスであることも多いです。ご了承ください。

【取材対応。テレビや雑誌、Webメディアの人へ】
気軽にご相談して下さい。 toiawase@wasedamental.com
方針についてはこちら https://youtu.be/esgbyuhTvRo

【公認の切り抜き動画はこちら】
https://www.youtube.com/channel/UCu0kj2CJD9AXHSuTCWi3NWQ/videos

【動画制作の裏側はこちらから】
https://www.youtube.com/channel/UC9WXfmJQZVItKASe68–PJg

powered by Auto Youtube Summarize

Twitterでフォローしよう

おすすめの記事