“おせちショック”具材すべて↑ 苦渋の値上げ…アメ横で6000円の車エビ「年末に倍」【もっと知りたい!】(2022年12月16日)

 家計を圧迫し続ける物価高。頑張った1年のご褒美として食べたい食材や、お正月のお節料理にも値上げの波が押し寄せています。

■海産物中心に…去年より3割高騰

 お寿司やてんぷらなど様々な仕出し料理を提供する店では、早くも大みそかや正月に向けた準備が始まっています。

 売れ筋は、豊洲市場で仕入れたこだわりのマグロを使った刺身など年越し用の豪華料理と、正月には欠かせないおせち料理です。

 定番の黒豆や伊達巻きに加え、数の子、いくらなど豪華な海鮮がウリですが、ここにも値上げの波が押し寄せています。

 仕出し料理店「魚伊三」・小美濃一喜取締役:「すべての物が、値上がりしています。こんなに値上がりしたことって、今までなかったです。こちらの中で一番高騰したのは、タコですね」

 輸入物のタコは輸送コストの増加と円安の影響で、仕入れ値は去年のおよそ1.5倍。他にも海産物を中心に、去年より平均でおよそ3割高騰しているといいます。

■「スカスカになる」苦渋の値上げ

 しかも、値上げは食材だけではありません。

 小美濃取締役:「実は、容器のほうも値上がりしております」

 そのため、去年まで9720円で販売していたおせちを、泣く泣く1万3000円で販売しました。

 仮に、去年と同じ値段でおせちを売れば、イクラ、サケ、カズノコ、タコなど多くの海の幸が使えず、スカスカになってしまうため、苦渋の決断です。

 小美濃取締役:「縁起物という形になっておりますので。たとえ高くても、お客様に満足して頂こうという思いで、作らせて頂きました」

 店の思いが通じたのか、350個のおせちは予約ですでに完売したといいます。

 小美濃取締役:「すごく心配だったんですけども、非常にありがたく思っています」

■6000円の車エビ「年末には倍」

 激安食材を求めて年末に多くの買い物客が殺到する、上野・アメ横商店街の鮮魚店も、頭を悩ませていました。

 野田幸食品・野田拓朗常務取締役:「もう高騰していないものがないんじゃないかというくらい。すべてのものが上がってますし、ひどいものだと倍はしています」

 カニやエビ、ウニなどの高級食材はすでに価格が高騰していますが、お正月に近付くにつれて、さらに値上がりするといいます。

 野田常務取締役:「これは生きている車エビなんですけど、今の価格で1ケース6000円。でも、年末だと、これが倍になります。こういう縁起ものとかは、だいたい値段が上がるので。値段は張るかもしれないけど、その分良い物を売ろうと思っています。同じような物を売っていると、アメ横は値切るイメージがあるので、どうしても値切られちゃう。それも嫌なので、ナンバーワンよりオンリーワンがいいという考え」

■値段が「上がった分は仕方ない」

 家計を直撃する相次ぐ値上げ。街ゆく人は、どのように年末年始を過ごすのでしょうか?

 兵庫からきた母と娘:「おせちとか、そういうのは毎年予約して買ってるので。(値段が)上がった分は、仕方ないかなという感じ」

 夫と2人暮らしの女性:「お正月くらい、お正月気分を味わいたいなと思うじゃないですか。デパートにでも行って、ちょっとおいしそうな物を見繕って、買ってくるぐらいかな」

(「グッド!モーニング」2022年12月16日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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