漁船が転覆...救助の瞬間 「手を振っている人がいる」

極寒の津軽海峡で繰り広げられた、一刻を争う救助の一部始終。

救助に向かったヘリコプターのカメラがとらえたのは、転覆した漁船。

船の底があらわになっている漁船に1人の男性がしがみつき、助けを待っていた。

救助を待つ間に波を何度もかぶり、緊迫した様子が伝わってくる。

8日、北海道・函館市の日浦岬沖で、函館市の一本釣り漁船「第一海友丸」が転覆した。

救助隊が海に飛び込み、男性のもとへ。

その時、男性は両足と両手を広げ、海に落ちないよう必死にしがみついていた。

近くにいたフェリーが発見し、「転覆した漁船と船底の上で手を振っている人がいる」と通報。

8日の函館市の最低気温は、氷点下3.4度。
最大瞬間風速13.4メートルの強い風が吹く悪天候だった。

海に落ちたら命が危ぶまれる状況の中、救助隊員は大きく揺れる船底の上で、男性に救助ベルトを装着。

通報からおよそ45分後、無事に男性を救助した。

ロープをつかむ男性の手をたたき、励ます様子も見られた。

救助された男性にけがはないという。

当時、漁船は操業中で、函館海上保安部が転覆の原因を調べている。

FNNプライムオンライン
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