ロシアがウクライナの首都キエフなどでの軍事行動を大幅に縮小すると表明したことについて、アメリカのバイデン大統領はロシア側の実際の動きを見極める必要があるとの考えを示しました。
アメリカ バイデン大統領
「ロシアの行動を見るまでは何も読めない。ロシアが提案を実行に移すかどうか見ていく」
バイデン大統領は29日、ロシアがウクライナの首都キエフなどでの軍事行動を大幅に縮小すると表明したことについて、侵攻が実際に終息に向かうのか見極める必要があるとの考えを示しました。さらに、ロシア側の動きを見極めるまで同盟国と連携して、ロシアに対する「厳しい経済制裁を続ける」と強調。ウクライナへの軍事支援も続ける考えを明らかにしました。
アメリカ国防総省 カービー報道官
「キエフ近郊への軍事攻撃を突然減らすというロシアの主張に騙されてはいけない」
また、国防総省のカービー報道官はキエフから離れたロシア軍は「ごく少数だ」と指摘。「これは部隊の再配置で、本当の撤退ではない」として、警戒を緩めるべきではないとの認識を示しました。
ウクライナ ゼレンスキー大統領
「交渉団から聞こえてくるシグナルは、前向きだと言える。ただ、ウクライナを破壊し続ける国の代表の言葉の全てを信頼する理由はない」
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、停戦交渉の結果を受け、動画を公開し、停戦交渉は前進しているとの認識を示しつつ、「具体的な結果のみ信用できる」として警戒感も示しました。
ウクライナの市民は停戦交渉の結果をどのように受け止めているのでしょうか。
記者
「ここ、オデッサでは交渉が少し進展したというような高揚感はほとんど感じられません」
オデッサ市民
「 (ロシアは)あまり信用できません。交渉の場にいたわけじゃないのでわかりませんが、本当のことを言ってないと思います」
「ロシアのことは何度も信じようとしてきました。まだ希望を無くしたわけではありませんが、最悪を想定しておかないといけないと思います。そうなった時に対応できませんからね」
また、双方の政治家への不信を口にする人たちもいました。
オデッサ市民
「誰も信じられないね。ゼレンスキーにはずっと裏切られてきた 。『大統領になったら紛争を終わらせる』 と言っていたじゃないか」
こうしたなか、ロシア軍に包囲され激しい攻撃を受け続けている南東部マリウポリをめぐり、フランスのマクロン大統領は人々を避難させる人道支援計画について現地の安全状況から厳しいとの考えを示しました。
これはマクロン大統領がロシアのプーチン大統領と電話会談を行ったあとフランス大統領府が明らかにしたもので、人道支援に必要な団体の往来を可能とする安全確保の条件が現段階でそろっていない、などと判断することとなったということです。マリウポリの市長は28日、市内の死者が5000人近くに達し、およそ17万人が市内にとどまっていると明らかにしています。
(30日10:40)
#バイデン大統領 #停戦交渉 #ロシア
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