中1男子が自殺『4か月経っても市は調査せず放置』第三者機関は改善促す報告書...しかし市長は受け取りを拒否 大阪・泉南市(2022年7月15日)

大阪府泉南市で今年3月、中学1年の生徒が自殺しました。しかし4か月が経った今も泉南市は調査していないということです。いったい何が起きているのでしょうか。

 小学校の時から不登校だった男子生徒。中学校に進学後は登校を再開しましたが、去年10月から再び不登校となりました。「同級生にからかわれ、教師に相談したものの対応してくれない」と母親に漏らしていたといいます。母親らは「転校させてほしい」と市の教育委員会に要望しましたが、聞き入れてもらうことはできなかったといいます。

 自殺の原因は何だったのか。母親は真相究明を求めていますが、教育委員会では報告や審議は何も行われていません。クラスメイトたちにも男子生徒が亡くなったことはいまだに伝えられていないといいます。

 泉南市では、全国でも珍しく子どもの権利に関する条例が定められていて、「子どもにやさしいまち」の実現を掲げています。この条例に基づいて設置された第三者機関は「条例が制定されているにもかかわらず自死を防げなかったのは極めて重大事態だ」として改善を促す報告書を作成しましたが、泉南市長は報告書の受け取りを拒否。具体的な対応が取られないまま死亡から4か月が経っても放置されている状態です。

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