是枝裕和監督、『ベイビー・ブローカー』カンヌ受賞で帰国直後そのまま会見へ 主演ソン・ガンホとの撮影を振り返る 映画『ベイビー・ブローカー』凱旋記者会見

5月に開催された「第75回カンヌ国際映画祭」で主演のソン・ガンホが最優秀男優賞を受賞し、独立賞のエキュメニカル審査員賞を受賞した映画『ベイビー・ブローカー』(6月24日公開)の是枝裕和監督(60)が13日、都内で凱旋記者会見を行った。

是枝監督作品のコンペティション部門への出品は、パルムドールを受賞した2018年『万引き家族』以来4年ぶり、6回目(出品自体は、8回目)となったが、今回の『ベイビー・ブローカー』は、韓国の製作・俳優陣と長年温めてきたオリジナル企画を映画化した是枝監督初の韓国映画としての出品であったことに世界的な注目が集まっていた。

惜しくもパルムドールは逃したが、ソンが韓国人俳優として初の最優秀男優賞を受賞する快挙も達成した。是枝監督作品で最優秀男優賞を受賞するのは、2004年『誰も知らない』で柳楽優弥が受賞して以来、2人目。

是枝監督は「ソン・ガンホさんの名前が呼ばれた時に『なるほど。これが、この作品にとっては最高のゴールなんだな』と名前を呼ばれた瞬間に気づきました」と述懐。その夜にお祝いも行ったそうで、「みんな幸せな夜でした(笑)。役者が褒められるのが1番うれしいんですよね。柳楽くんがもらった時は、柳楽くんがもう日本に帰っていて僕だけしかいなかった。受賞した役者さんと、あの場所で抱き合って、称え合ってというのは初めて。ちょっと特別な夜になりました」と幸せそうな表情を見せた。

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