事故の前、「バスがふらふらしていた」との目撃情報も入っています。名古屋の高速道路で空港に向かっていた大型バスが横転して炎上し、バスの運転手と乗客とみられる2人が死亡しました。
きょう午前、高速道路上で横転し炎上する大型バス。炎と黒煙が激しく上がっています。
事故の目撃者
「どーんという音がして、煙と火があがった」
「バスが燃えるのかと思って見ていた。西側のビルは煙で隠れてしまった」
「ドッカーンという音が聞こえ、雷が落ちたのかと思った。高速道路から車両が爆発して、炎が出ている状態」
記者
「バスからものすごい勢いで火が出ています。黒煙が上がっています。タイヤから火がまだ出ています。乗用車からも火が出ています、衝突したと思われます」
事故が起きたのは、名古屋市北区の名古屋高速道路豊山南出口付近で、きょう午前10時10分ごろ、栄発・名古屋空港行きの高速バスが横転・炎上しました。乗用車1台も事故に巻き込まれ、消防などによりますと、この事故で2人の死亡が確認され、うち1人はバスを運転していた大橋義彦さん(55)とみられます。他の乗客や乗用車に乗っていた人など7人がけがで病院へ搬送されました。
記者
「こちら現場なんですけども、名古屋空港に向かって2車線あるんですが、真ん中が豊山南の出口付近です。手前側が本線になります。そして、コンクリートの分岐点が少し砕け落ちているのがわかりますか」
バスはフロントの運転手側が大きく凹んでいて、高速出口の分離帯が破損していることから、バスがここへ突っ込んで、その後、炎上したとみられています。
捜査関係者によりますと、事故の前「バスがふらふら走行していた」という目撃情報も入っています。
事故を起こしたバスは、愛知県小牧市の「あおい交通」が運行していたもので、高速から降りてすぐのところにある、名古屋空港に向かっていました。ドライバーの大橋さんは運転手歴10年で、4年間この路線を担当していて、きょうの運転前の健康チェックでは異常は無かったということです。
あおい交通 松浦秀則社長
「今、状況を把握していない。(運転者は)3、4年バスのドライバーをやっていた。とにかく事故は申し訳ないこと、解決しないといけない」
バスは通報からおよそ1時間後にほぼ消し止められましたが、車体は激しく焼けていて、バスの後ろには衝突したとみられる乗用車1台が焼けた状態で止まっていますが、事故がどのように起きたかは分かっていません。
警察と消防で事故の経緯と原因を詳しく調べています。
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