20日、東京・渋谷区の路上で親子が刺され、重傷を負った事件の続報です。警察への取材で、逮捕された少女(15)が「練習のために2人を殺そうと思った」と話していることが新たに分かりました。
路上に響く金属音。現場に面する飲食店のスタッフが事件の一部始終を目撃していました。
現場を目撃した飲食店スタッフ:「悲鳴がすごい聞こえて最初、子どものけんかかと思ったんですよ。(悲鳴が)あまりにも続くので外を見たらお母さんと娘さんが刺されていて、『助けて下さい』『ナイフ持ってます』ってお母さんがその子(少女)を取り押さえていて。(別のスタッフが)加勢しにいってナイフを(取り上げて)投げた」
なぜ、少女は凶行に及んだのでしょうか。
逮捕された少女(取り調べに対し):「死刑になりたいと思ったので、たまたま見つけた2人を刺して殺そうと思った」
20日午後7時半ごろ、渋谷区の路上で53歳の母親と19歳の娘が背中などを刺され、重傷を負った事件。
警察によりますと、親子を刺したとして殺人未遂の疑いで逮捕された少女は、埼玉県戸田市に住む15歳の中学3年生だったことが分かりました。
現場は京王井の頭線神泉駅近くの路上で、渋谷駅からも歩いて8分ほどの距離です。
少女が住む戸田市内の駅から渋谷までは、電車1本で行くことができます。
警視庁によりますと、少女は「人気のない場所」を数時間、探していて、たどり着いたのが今回の現場だったといいます。
当時、並んで歩いていた親子を突然、背後から包丁で切り付けたという少女。さらに事件当時、少女は親子を刺した包丁の他に折り畳みナイフなど合わせて3本の刃物を持っていたということです。
この状況から専門家は「計画性」を指摘します。
元警視庁刑事・吉川祐二氏:「一般的に凶器となる刃物を数本持っている、複数持っているということから考えて、1つの刃物で失敗した時にはこの刃物を使うであるとか、そのような計画性が非常に強いということは言えると思います。また、自分で住んでいる地域から離れた場所まで来ているという、そのことから考えても計画性というものはうかがえます」
少女と刺された親子に面識はありません。
現場を目撃した飲食店スタッフ:「(少女は)靴履いていない。靴下だけだった」「(Q.(少女の)表情は?)ほとんど無表情。疲れた感じ、達成感(みたいな)。(押さえられながら)『あの子死んだ?』って、うわ言みたいに」
容疑を認めているという少女は取り調べに対し…。
中学3年の少女(取り調べに対し):「自分の母と弟を殺そうと思ったが勇気が出なかったため、練習で2人を刺した。自分の母親を殺したいと思っていた。それを弟が見たら可哀想だから弟も殺さないといけないと思っていた」
少女は20日、事件の前に自宅を出たそうです。家族との間にトラブルがあったかどうかは分かっていません。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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