国会ではきょう、衆議院厚生労働委員会の閉会中審査が行われています。旧統一教会と政治家の関係が注目されてから初めての国会論戦で、野党側は追及を強めています。国会記者会館から中継です。
野党側は、加藤厚労大臣の事務所がかつて旧統一教会の関連団体の懇親会に会費を支払ったことについて、関連団体だと事前に認識していたのか問いただしましたが、加藤大臣は「認識していたか必ずしも定かではない」と答弁しました。
立憲民主党 長妻昭 衆議院議員
「加藤大臣がおっしゃっておられるのが旧統一教会の関連団体の懇親会にですね、何回か会費をお支払いになったと、こういう話なんですが、これは旧統一教会の関連団体と分かった上での話なのかどうか」
加藤勝信 厚生労働大臣
「旧統一教会との関係を意識していたのか、必ずしも定かではありませんが、基本的にこの会合に関しても、地元のたしか支援者の方から出席をしてほしいと、こういう声かけがあったことを踏まえて、そうした判断に至ったものと承知をしております」
加藤厚労大臣はこのように述べた上で、別のイベントについても秘書が代理出席していたことを認めましたが、「旧統一教会と認識をしていたか、今の段階では把握できていない」としました。その上で、「今後については関係を一切持たない」と改めて強調しました。
また、政府のコロナ対策について、野党側は医療機関がすべての感染者を届け出る「全数把握」の今月中の見直しを求めましたが、加藤大臣は「できるだけ速やかな対応ができるようにしていきたい」と述べるにとどめました。
野党側は、閣僚らと旧統一教会との関係について政府の姿勢をただす必要があるとして、早期の臨時国会の召集を求めていますが、政府・与党は召集には応じない構えで、野党側は支持率が低下している政権に、引き続き閉会中審査で対決姿勢を強める構えです。
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