アメリカ南部にあるトランプ前大統領の邸宅「マール・ア・ラーゴ」に、FBI=連邦捜査局が家宅捜索に入りました。
トランプ前大統領は8日、「フロリダ州にある美しい自宅マール・ア・ラーゴが多数のFBI捜査員に包囲され襲撃され、占拠されている」「私の金庫も破られた」と、自ら立ち上げたソーシャルメディアに書き込みました。
アメリカメディアは、大統領の公務に関する書類をトランプ氏がホワイトハウスから持ち出した問題をめぐって捜索を受けていると報じています。CNNテレビは、マール・ア・ラーゴから書類の入った複数の箱が押収されたと報じていますが、FBIはコメントしていません。
トランプ前大統領は書き込みで、「こんなことがアメリカの大統領に起きたことはかつてなかった」「私を大統領選に出馬させたくないと必死に願う過激派左翼の民主党による攻撃だ」などと捜索を批判しています。
また、今回の家宅捜索を巡っては野党・共和党から批判が相次いでいます。
連邦議会下院の共和党トップマッカーシー院内総務はツイッターで「共和党が下院を奪還したら司法省の監督を直ちに行い、真実に従って、あらゆる手を尽くす」と警告。ガーランド司法長官に対して「書類を保存して予定を空けておけ」と呼びかけました。
また、次の大統領選挙の有力候補との呼び声も高いフロリダ州のデサンティス知事は「政権の政治的な敵対者に対する連邦機関の武器化が加速している」と批判。トランプ氏と距離を置くペンス前副大統領も「司法長官はアメリカ国民に今回の措置の理由を説明しなくてはならない」とツイートしました。
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