旧統一教会に「機械的に祝電」発言でSNSに依頼続出…内閣大幅改造へ(2022年8月8日)

 内閣改造、党役員人事が10日に迫っています。岸田総理が閣僚に旧統一教会との関係を点検し、見直すよう指示を出すなか、閣僚については半分以上を交代させる大幅改造となる見通しです。

 新しい顔ぶれをどうするのか。その焦点の一つが旧統一教会との関係です。

 松野官房長官:「本日の閣僚懇談会において、各閣僚に対してこの問題に関して国民に疑念を持たれることのないよう、政治家としての責任において当該団体との関係をそれぞれ点検し、厳正に見直しを行うよう私から指示を行いました」

 これは岸田総理の指示を受けた発言。先月末の時点では。

 岸田総理大臣:「社会的に問題になっている団体との関係については政治家の立場からそれぞれ丁寧に説明していくことは大事だと思っています」

 しかしその後、空気が変わったようです。何しろ次々と旧統一教会との関係が明らかになるからです。旧統一教会系のイベントに祝電を出していたことが分かった山口環境大臣は5日。

 山口環境大臣:「なんか2、3祝電、こういうのってどこでもそうだと思いますけど、色々なところから頼まれたら全部出しますね。だからそんななかで機械的に出したようですけれど、全く意識はありません」

 「頼まれたら、どこへでも機械的に祝電を出す」この発言を受け、ツイッターでは「山口環境大臣に祝電を頼もう」というハッシュタグがトレンド入り。

 山口大臣に祝電を依頼する投稿であふれました。8日、改めて見解を問われた山口大臣は。

 山口環境大臣:「過去に祝電を出したことがあったと確認されたので、今後は出しません」

 もう機械的には出さないようです。

 山口環境大臣:「(Q.大臣の認識としては旧統一教会はおかしい団体ではない?)事実を把握しましたので、今後は気を付けたいと思います」「(Q.旧統一教会の霊感商法の問題はかなり前から起きていて、全国で救済の訴訟も起きていたが)今回、事実を把握したので今後は気を付けたいと思います」

 内閣改造は当初、来月上旬との見方もありましたが、急きょ、10日へと前倒しになりました。

 この前倒しを巡り、永田町では先週末、「(旧)統一教会の問題が蔓延(まんえん)していて、お盆期間中もこの報道で満載になる可能性が大きい。この状況が続けば、秋の臨時国会前に内閣支持率に大きな影響を与えることが懸念される」「(旧)統一教会に関係した議員は内閣・党役員人事では外すとなってくると、人事の対象となる適任者が限定される。さらには清和会は被弾している議員が多いので、苦もなく清和会外し・弱体化ができる」などの臆測が駆け巡りました。

 清和会、党内最大派閥の安倍派です。

 旧統一教会との関係が明らかになった自民党議員の多くは安倍派。

 閣僚でも関係が明らかになった7人のうち、3人は安倍派です。

 このうち、健康面でも不安視される安倍元総理の実の弟、岸防衛大臣は交代させる見通しです。

 一方、萩生田経産大臣は8日の閣議後会見で異例の発言をしました。

 萩生田経産大臣:「私がやりたいとかじゃなくて、こんな大変なことを人が代わって大丈夫なのかという思いがありますので、当然、継続してやっていくことが望ましいのではないかと私は僭越(せんえつ)ながら思っていますし、一部報道で(内閣の)骨格は維持すると出ていて、俺は骨格じゃなかったのかという、こんな思いもございます」

 残留への強い思いをにじませる発言です。通常は…。

 金子総務大臣:「内閣改造につきましては総理の専権事項」

 山口環境大臣:「内閣改造というのは総理の専権事項ですから」

 8日午後、自民党は臨時の役員会と総務会を開き、内閣改造と役員人事を岸田総理に一任しました。

 萩生田大臣を巡っては、高市政調会長の後任への起用が検討されています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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