「節ガス要請」検討で企業も個人も困惑…ロシアの揺さぶりで天然ガス供給懸念|TBS NEWS DIG

電気に加えて、ガスもです。ロシアによるウクライナ侵攻の影響でガスの供給懸念が高まる中、政府は「節ガス」要請の検討に入りました。ただ、「節ガス」という初めて聞く言葉に困惑の声が広がっています。

夏限定のガッツリ冷やし中華が人気のこちらのラーメン店。あることに頭を悩ませています。

ラーメン宮郎 本柳蓮店長
「節ガスってなんだろうみたいな…。頭の中『?』って感じでした。朝来て1番に(ガスを)つけて、夜営業終わって1番最後に消すっていう感じです」

この店では朝8時から13時間にわたってガスでスープを温めます。麺をゆでる機械も基本はつけっぱなしです。

ラーメン宮郎 本柳蓮店長
「ガスは常につけっぱなしじゃないと、営業にならない。節ガス要請出されても、多分対応できないかもしれない」

節ガス。政府はおととい、企業や家庭に都市ガスの節約を段階的に呼びかける「節ガス要請」検討の議論に入りました。まずは、家庭や企業に無理のない範囲での「節ガス」を求めた上で、不十分な場合は数値目標を設定。さらに強い措置として、ガスの「使用制限令」導入も検討します。

「節電」に続く「節ガス」。背景にあるのはプーチン大統領の揺さぶりです。

都市ガスの原料にもなり、発電にも使うLNG=液化天然ガスについて、日本はロシアから全体のおよそ9%を輸入しています。

そのほとんどが、日本の商社も出資する「サハリン2」プロジェクトからのものですが、プーチン大統領は先月30日、事業主体をロシアが作る会社に引き渡す大統領令に署名。加えておととい、ロシアはドイツに天然ガスを送る主力のパイプラインを突然停止しました。定期点検を理由にしていますが、「供給再開しないのでは」との懸念もあり、先行きは一段と不透明になってきました。

経産省関係者
「ロシアが次に何をしてくるかわからない。節ガスは“苦肉の策”だ」

困惑の声は広がっています。都内の銭湯では…

大塚記念湯 安中妙子女将
「やはり困った問題です」

お風呂に使われているお湯はすべてガスで温められていて、最大の支出はガス代です。

大塚記念湯 安中妙子女将
「公衆浴場なので、ガスがなかったら(営業は)無理ですね」

一方、家庭では…

「電気に続いてガスとなると本当につらい。あまり料理作らないとか?」
「お風呂に続けて入ってなるべく温度を下げない」
「ガスに関しては、えっ?という感じ」

実際に自宅で「節ガス」できそうなところを考えてもらうと…

「(コンロは)強火を中火で炒めたり、(風呂は)ふたの下にアルミをしくとか。冷めないように。振り返ると無駄なことがあるので、しっかりチェックして、電気もガスも節約したらいいかな」

経産省は「節電」とともに「節ガス」の具体策についても呼びかけることにしています。

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