ある老人ホームで起きた「奇跡」です。コロナ禍の真っただ中、入所者の心を動かしたものは何だったのでしょうか。
ミックス犬の「文福君」。神奈川県横須賀市の老人ホームで暮らしています。実は、文福君・・・。
さくらの里山科・若山三千彦施設長:「保健所にいた保護犬です」
殺処分寸前で、愛護団体によって助け出されました。そんな文福君には、“不思議な力”があるといいます。
さくらの里山科・若山三千彦施設長:「まもなく、亡くなるというご入居者様の最期に寄り添って、そのそばで最期を看取ってきた」
1カ月ほど前にも、文福君は90歳の男性を看取りました。その男性が、文福君を可愛がる姿が残っていました。
さくらの里山科・出田恵子さん:「本当に仲良しでした。ブラッシングよくしてもらって」
男性が息を引き取る前の様子です。
さくらの里山科・出田恵子さん:「お顔を優しくペロペロなめて、寄り添う感じ。いつもより長かった気がした」
「さくらの里山科」は、ペットと一緒に入居できる老人ホームです。現在、10匹のイヌと8匹のネコが高齢者と生活を共にしています。
86歳女性:「可愛いです。うちにもいたもので、ネコ」
“不思議な力”を秘めているのは、文福君だけではありませんでした。トイプードルの「ココ君」。飼い主の飯塚富美子さん(75)と一緒に5年前にやってきました。
さくらの里山科・出田恵子さん:「一緒にドッグランにお散歩に行ったり、この子も片時も離れない。いつも一緒にいましたね」
ところが、飯塚さんが骨折して入院したことで、状況が一変。
さくらの里山科・出田恵子さん:「認知症の進行があって、ココを認識できなくなってしまった」
突然、かまってもらえなくなってしまったココ君。それでも、飯塚さんに寄り添い続けたといいます。すると、半年後・・・。
さくらの里山科・出田恵子さん:「ある時(飯塚さんが)『ココ・・・』って。やっぱり、心のどこかにはあったんだと」
一時は、手すりにつかまって歩けるまでに回復した飯塚さん。実は「ココ」という名前には、“ある願い”が込められていました。
さくらの里山科・出田恵子さん:「飯塚さんが名前付けたんですもんね、『ココにいて』って。『ずっとココにいて』って」
ココ君はきょうも、飯塚さんに寄り添い続けています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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