“美人すぎる”市議の女 名刺使い公的立場を悪用か コロナ融資めぐる詐欺事件 福岡県警 (22/08/02 15:52)

被害総額は10数億円にのぼると見られています。

新型コロナの融資制度を巡り大阪の市議の女が詐欺の疑いで逮捕された事件。

議員の立場を悪用した巧妙な手口が明らかになってきました。

◆TNC記者(2日午後、春日警察署)
「吉羽容疑者が顔を隠し、今車に乗り込みました。身柄が検察庁へと送られます」

フードで顔を隠し、しっかりとした足取りで車に乗り込む女。

詐欺の疑いで逮捕された吉羽美華容疑者(42)です。

吉羽容疑者の職業はー。

<大阪・寝屋川市議会(去年9月)>
「次に吉羽美華議員の質問を許可します」
◆吉羽美華容疑者
「私自身子育てをしております。毎日5時前に起きて、朝の怒濤の3時間を終えて8時過ぎに市役所に来ますと、すでに来庁者もいますし、現場も動いております」

母親目線で子育て世代への支援拡充などを訴えていた大阪府寝屋川市の市議会議員です。

「美人すぎる議員」として写真集の出版もかつて話題にー。

これまで国政に3度挑戦し、東京都の小池知事とがっちりと手を組む様子もSNSに投稿されていました。

その現職市議を、8月1日、福岡県警が詐欺の疑いで逮捕。

警察によると、悪用されたのは新型コロナの影響を受けた医療機関などを支援する融資制度でした。

◆福岡県警の会見(1日)
「吉羽が市議という公的な立場を使って、欺罔の信頼性を高めた極めて悪質な事件。額も極めて巨額なため、なんとしても事件の全容を解明していく」

吉羽容疑者ら5人は2020年7月以降、大阪・堺市の福祉施設に新型コロナの公的融資を受けさせ、業務委託料として約6千万円をだまし取った疑いが持たれています。

「業務委託料を支払えば返済が不要になる」と言葉巧みに被害者を引き込み、吉羽容疑者は市議の名刺などを示して、話に信ぴょう性を持たせていたといいます。

新型コロナを巡る「公的な融資制度」と「市議という立場」を悪用していたとみられる吉羽容疑者。

しかし、寝屋川市民に対しては、コロナ支援金を独自に配布することについては断固反対の立場を主張していました。

<大阪・寝屋川市議会(今年3月)>
◆吉羽容疑者
「予算が尽きていたのにも関わらず、強引に進めてきた市長のパフォーマンス重視の姿勢に大きな問題があります」

◆寝屋川市議会 北川光昭議長(2日午前)
「事件は1日に報道で知り、寝耳に水。びっくりしたし、遺憾、言語道断ですよ」

警察によると、吉羽容疑者らは福岡の福祉施設を含め10数件、同様の手口を繰り返し、合わせて10数億円をだましとっていたと見られています。

逮捕前、任意の調べに対し吉羽容疑者は「1円ももらっていない」「巻き込まれただけ」と関与を真っ向から否認したといいます。

福岡県警は5人の役割分担など、事件の全容解明を進める方針です。

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