さきほどアメリカのペロシ下院議長が台湾に到着しました。ペロシ議長は明日蔡英文総統と会談する予定です。
中国政府はペロシ下院議長が台湾を訪問した場合「断固で力強い措置を講じる」と反発を強めていて緊張が高まっています。
複数の台湾メディアはペロシ議長が、あす蔡英文総統と会談すると報道。ペロシ氏は、きのう、きょうにかけ、シンガポールとマレーシアを訪問し日本と韓国も訪れる予定ですが、台湾には日韓に先立ち、マレーシアから入りました。
一方、中国では台湾の対岸、福建省南部での訓練映像がきょう公開されたほか、SNS上にはその福建省などを移動する軍用車両とされる映像も投稿されています。
30年近く前、当時の台湾・李登輝総統の訪米後には台湾近海でミサイル発射実験を行った中国。
今回、どう動くのか。
アメリカ政府高官は、中国が台湾周辺でのミサイル発射や台湾の防空識別圏への大規模な進入などの措置をとることが考えられると指摘。
またロイター通信は関係筋の話として、複数の中国軍機がきょう午前、台湾海峡の中間線に接近したと伝えています。こうした中、外交の動きは。
米・ブリンケン国務長官
「ペロシ下院議長が台湾訪問を決めた場合に、中国が何らかの危機を起こしたり、緊張を高めようとすれば、それは完全に中国の責任だ」
これに対し、中国からは。
中国外務省・華春瑩報道官
「アメリカが独断専行すれば必ず断固で力強い措置を講じ中国の主権と安全の利益を守る」
中国外務省は、あらためてアメリカを強くけん制しています。
現職のアメリカ議会下院議長の訪問は25年ぶり。当時の議長ギングリッチ氏は、これまでのバイデン政権の対応について。
ギングリッチ氏
「中国共産党をなだめられると思っているのなら完全に歴史を読み違えている」
一方、アメリカメディアからはロシアのウクライナ侵攻が続く中、「アメリカは台湾をめぐって中国と衝突するリスクを負う」とし、ペロシ議長の訪問を「これ以上、悪いタイミングはない」とする批判や「訪問が、どれだけ利益をもたらすか不透明だ」といった指摘が出ています。
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