争点は【明確な殺意】《三春ひき逃げ殺人事件・判決》事件とこれまでの裁判を振り返る (21/06/24 18:55)

福島県三春町の国道288号線。この場所で橋本茂さんと三瓶美保さんはトラックにはねられ、殺害された。
トラックを運転していたのは盛藤吉高被告(51)別の事件で服役後、出所からわずか2日後の犯行だった。
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事件当日、盛藤被告は福島県郡山市で盗んだトラックを、無免許で運転し三春町の国道288号線を走行。清掃活動をする橋本さんと三瓶さんを確認後、一度現場を通り過ぎ、Uターン。運転するトラックを時速60~70キロメートルまで加速させながら、左側に寄せ真正面から2人をはねた後、現場から逃走した。
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「刑務所に戻りたかった」「社会で生活する自信がなくなっていた」…犯行の動機について、法廷でこう話した盛藤被告。
しかし、殺意については…「死亡するかもしれないと考えたが積極的に殺害しようとは思っていない」

裁判は盛藤被告の『殺意の程度』が争点に。
検察側は、盛藤被告が事件前日の夜から「1人ではなく、2人くらいをはねて逃げることまで考えていた」と殺人を計画していたことを明らかにし、明確な殺意があったと主張。さらに「無防備で逃げ場のない被害者2人を狙った無差別殺人」と厳しく指摘し「更正の可能性は極めて乏しい」と死刑を求刑した。

一方、弁護側は「被害者が死ぬかどうかはわからず、死んでもいい」と思ったのであって「確実に殺そうとしたわけではない」と主張し無期懲役を求めていた。

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