最低賃金の引き上げ幅の目安を決める大詰めの議論が25日午後から始まります。物価高の影響が焦点で、労働者側と経営者側の引き上げの幅を巡る議論は、難航が予想されます。
都内の飲食店でアルバイトとして働く40代の男性です。
25年勤めた会社がコロナ禍で倒産しました。
時給は最低賃金を少し上回りますが、手取りは月に12万円ほどで、家族5人の生活は苦しいといいます。
アルバイトで働く男性(40代):「貯めてきた貯金を食いつなぎながらやっている状態です。徐々にでも最低賃金を上げていってほしい」
一方の経営者側は、引き上げに慎重です。
ピアンタカンパニー・伊藤秀樹社長:「原価率の高騰、食材費の高騰、どこで着地するのか分からないぐらい上がり続けている」
イタリア料理店の運営会社では、およそ80人のアルバイトに月400万円ほどを支払っています。
仮に時給を10円引き上げると、年間40万円以上、負担が増えます。
ピアンタカンパニー・伊藤秀樹社長:「(時給が)10円でも20円でも引き上がると、やはり負担はかなり大きくはなります」
去年は、過去最大となる28円の引き上げで決着しています。
今年の目安を決める大詰めの議論は、午後3時から始まります。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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