支援集会に旧統一教会“友好団体”安倍氏側近 入信は否定も「賛同会員に」(2022年7月18日)

 安倍元総理の銃撃事件の2日前に、自民党の井上義行氏が旧統一教会の集会に参加していたことが分かりました。井上氏は自らを「賛同会員」と認めています。

 事件をきっかけに注目されているのは、旧統一教会の「政治への関わり」です。

 井上義行氏は今回の参院選で自民党の全国比例候補として出馬し、当選を果たしました。

 自民党・井上義行氏:「今回の当選証書は安倍元総理に報告したかったわけでございますが、遺志を引き継ぎ、しっかりと憲法改正をしたいというふうに思います」

 先月2日に開かれた集会では、ある人物が支援者として最初に名前が呼ばれました。

 司会者:「参議院議員選挙のなかでご支援を頂くことになりました全国の支援団体の皆様にも本日はお越しを頂いております。まずはFWP事務総長でいらっしゃいます」

 FWP(世界平和連合)。旧統一教会の創始者・故文鮮明(ムン・ソンミョン)氏が総裁を務めていた団体です。

 集会ではその後、安倍元総理も応援スピーチを行っていました。

 安倍晋三元総理:「典型的なエリート秘書官たちに遜色なしに堂々と仕事をする井上さんに私はほれ込みまして」

 井上氏は官房副長官時代から第一次安倍内閣まで秘書官として安倍元総理を支えてきた側近中の側近でした。

 安倍晋三官房長官(当時):「非常に一生懸命、仕事をしてくれました。今も寝食を忘れて私のために、また国のためにということで頑張ってもらっている。大変、心強いですね」

 井上義行秘書官(当時):「この人のためなら私はたとえ1人になっても長官のことを支えていこうと思っています」

 その井上氏、選挙戦が大詰めを迎えていた事件の2日前には、こんな集会にも参加していました。

 旧統一教会が関係する集会です。

 教会関係者とみられる人物:「うちの教会、うちの組織もたくさんの問題があります。この問題を整理して下さる方が井上義行先生でございまーす!」「井上先生は、もう食口になりました」

 「食に口」と書いてシック。旧統一教会では信者のことです。

 教会関係者とみられる人物:「私は大好きになりました!私は戦いをするならば必ず勝たないといけない!勝つことが善であり、負けることは悪でございまーーす!!!日本全国に井上義行先生が全国を回ってうちの食口たちの心が温かくなりましたー!」

 続いて井上義行氏も登壇します。

 井上義行氏:「正直に言っちゃっていいんですか?『同性婚反対』だということを。私は普通の政治家と違うんです。だから今、田中会長が言う通り大炎上なのでトレンド入りしました。しっかりとした皆さんの考え方を堂々と世論にかけて、そして民意で判断をあおぎ、政策を前に進める」

 果たして井上氏は旧統一教会の信者なのでしょうか。

 自民党・井上義行氏:「(Q.統一教会に入信された?)統一教会、入信はしていません」「(Q.集会での『井上先生は入信された』は事実ではない?)それは向こう側に聞いてもらいたいですけど、私は今まで6つの国づくりを政策発表しました。その6つの国づくりの政策について賛同を得たということで賛同会員ということになっておりますし、寄付あるいは会費の要望もありませんし、私からの会費あるいは寄付等もありません」

 旧統一教会は「組織的に井上候補を応援したという事実はない」としていますが、井上氏側は「友好団体から支援を受けた」と認めています。

 井上氏は3年前の参院選では8万7946票で落選しましたが、今回は倍近い16万5062票を得て当選しました。

 事務所によりますと、「3年前の選挙では統一教会の友好団体の応援はなかった」といいます。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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