出典:EPGの番組情報
あしたも晴れ!人生レシピ「離れて暮らす親が心配」[解][字]
久しぶりに親に会ってビックリ!体力の衰え、気質が変わった、モノが多すぎる。離れて暮らす親の体調や様子を理解し、親が安全・健康に暮らせるサポートのコツを伝えます。
番組内容
この夏、しばらくぶりに実家に帰る方も多いのでは?一緒に出かけてみる、助手席に乗って運転の様子を見るなど、親の変化に気づくポイントのほか、自宅でのけがを防ぐための片づけ術や親に伝えにくい気持ちを上手に伝える方法もお伝えします。高齢の親に手料理を送り続けてきた料理研究家の一工夫レシピに送り方も!離れて暮らす親が心配な方、必見です!
出演者
【ゲスト】にしおかすみこ,【講師】社会福祉士…宮下公美子,【司会】賀来千香子,小澤康喬,【語り】堀内賢雄ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – 健康・医療
情報/ワイドショー – グルメ・料理
テキストマイニング結果
ワードクラウド
キーワード出現数ベスト20
- 心配
- 電話
- 実家
- 自分
- 運転
- 高齢者
- 変化
- 本当
- 両親
- 一緒
- 認知機能
- 安全
- 玄関
- 場合
- 親御
- 大事
- 段差
- カーペット
- カオル
- キッチン
解析用ソース(見逃した方はネタバレ注意)
今年の夏こそ 離れて暮らす親に
会いに行こうと計画している方も
多いのではないでしょうか?
すでに久しぶりに親に会って
親の変化に驚いたという方も。
他にも心配なのが…。
頻繁に会えない親の体調を理解するため
知っておきたいポイントをお伝えします。
そして安全に暮らせる…
転倒リスクとなる足元や…。
あふれる物の片づけ術も。
久しぶりに実家に帰ったら
母が認知症になっていたという
にしおかすみこさん。
親との対話方法は?
さらに低栄養になりがちな高齢の親に
手料理を送る場合の ちょっとした工夫も。
健康で安全に暮らせるように実家の様子と
親の暮らし よく見てみませんか?
♬~
「あしたも晴れ!人生レシピ」。
今回のテーマは
「離れて暮らす親が心配」です。
賀来さんは ご両親の暮らしで
気にかけてらっしゃること ありますか?
私 電話をよくするんですけれども…
本当は体調が悪いのに
無理してる声じゃないかとか
あと 食欲があるかどうか。
やっぱり親の体調は気になりますね。
では今回のゲストをご紹介しましょう。
にしおかすみこさんです。
よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
お世話になります。
久しぶりに ご実家に戻られて
それで ご家族との暮らしをつづった
エッセーの連載が
話題となってらっしゃるんですよね。
そうなんです。
実家に帰って今 2年ぐらい たちます。
両親 80過ぎてるんですけど
母が認知症で。
家族みんな 年取ってきたんで
心配事が絶えないんで 今は実家にいます。
離れて暮らす親だけにですね 久しぶりに
暮らしの実態を目の当たりにすると
さまざまな変化に気付くようなんですね。
親を心配しているという方々を
取材しました。
こんにちは。
福岡県に住む カオルさんです。
去年の帰省で
両親の老いを感じたといいます。
両親が暮らすのは鹿児島県。
カオルさんが心配なのは
父の体力の低下です。
元消防士で 体力自慢だった父。
退職後も運動を欠かさず
毎日1時間ほどの筋トレや
ランニングを日課にしています。
父は走っているつもりでも
カオルさんには 歩いているようにしか
見えませんでした。
それ以上に心配なのが 車の運転。
車は生活に欠かせないのですが…。
買い物で 父の車に同乗した時のこと。
かつては家族の中で 一番安心だった
父の運転に不安を感じました。
でも…。
そういうのが ないかなという思いが
すごく強く思いますね。
助手席で心配しながらも
言葉に出すことができません。
そして頼りにしている母にも
気になる変化が。
母親には もう一つ 気になることが。
思い込みが強くなったように
感じるのです。
最近の出来事で あったのは…
今年の5月 母の日に電話したところ
「知らない人から荷物が届いた」と
母が訴えるのです。
その荷物 実は カオルさんの妹が
プレゼントとして送ったものでした。
カオルさんが それを説明しても
母は納得しません。
「そんなはずはない。 宅配センターへ
荷物を返す」と聞き入れません。
長時間 説得し なんとか荷物を
受け取ってもらいました。
もしかすると認知機能が
低下しているのでは?と心配しています。
大阪府に住む アカネさんです。
どうぞ よろしくお願い致します。
1年ほど前 ある日 父親から
おなかが痛くて苦しいと電話が…。
母は2年前に他界。
父親は三重で1人で暮らしています。
アカネさんは3か月に一度
実家を訪ねています。
大阪に住むアカネさんの通報で
父親は三重の病院に救急搬送されました。
病名は急性腎不全。
幸い 事なきを得ました。
電話が かけられない状態だったら
どうしようと
アカネさんは 気が気でなりません。
年が年なんで…
もう一つ 気になるのは頑張りすぎること。
元警察官の父親は
趣味で水泳を始め 大会にも出場。
ウオーキングも欠かしません。
その一方で買い物に出かけた時
父親の歩くスピードが遅いことに
驚きました。
運動は頑張りすぎなのでは?と心配です。
やっぱり離れて暮らしてると
両親が 何かあった時に
すぐ駆けつけられないという不安が
あるじゃないですか。
そこは心配ですよね。
ですよね やっぱりね。
親に関して心配な点って 本当に
多岐にわたるんだなということを
すごく感じたんですけれども
いろいろなことありますね。
では ここで専門家に加わって頂きます。
社会福祉士で 高齢者や介護について
取材を続けている
介護福祉ライターの宮下公美子さんです。
よろしくお願いします。
宮下でございます。
よろしくお願い致します。
今 VTRで出てまいりました
親の変化について こちらにまとめました。
一番上ですね 体力の低下・頑張りすぎる。
そして車の運転 気質の変化
料理の味の変化とありました。
年齢以上の衰えというのは
子どもは どういうところを見たらいいと
思われますか?
まず やはり家の中 何か変化がないか
ということを
ちょっと見て回るというのが
いいかなと思います。
例えば そうですね いつも仏壇をとても
きれいにしてらっしゃる親御さんなのに
どうも最近は
いつも花が枯れているとか
ちょっと古いお菓子が
ずっと供えられているとか。
お庭のお手入れが
すごく好きだったのに
最近 何か庭が ちょっと荒れてるな
みたいなこととか。
あとは一緒に行動することによって
先ほどのVTRでもありましたけど
歩くスピード どうなんだろうとか
こんなとこで つまずいてるなとか
そんなことにも気が付けたりするかなと
思います。
頑張りすぎてしまうっていうのは
なぜなんでしょうね?
ご自分のいい時のイメージが残っていて
これぐらいは できるはずだというふうに
思って行動してしまうけれども
でも実は そこまでできない
ということがあって。
お散歩に出かけて たくさん歩いて
それぐらいで帰ってこられると思ったら
帰ってこられなくて
タクシーで帰ってきたとか
そんなお話もありますね。
私 身につまされたのが
車の運転なんですけども
私 両親ともに運転するんですよ。
なかなかですね 親の運転能力が今
どれぐらいなのかっていうのは
どうやったら分かるものでしょうか?
やはり一緒に乗って頂くのが
一番いいと思うんですね。
助手席に乗って頂いて それで ご自分の
ブレーキのタイミングですとか
ウインカー出すタイミングですとか
あるいは
こちらから歩行者が来てるのに
自分は気が付いてるけども 親御さんは
気が付いてるのかどうかとか
そういったことを見て頂くと
ちょっと違うな
ちょっと遅くなってるなというのが
分かるんじゃないかなと思います。
でも分かったとしても 言えますか?
「返納したほうがいいよ」って。
そうなんですよ。
どうされてます?
これ どうしたものですかね。
とても言いにくいことなんですよね。
直接 言ったほうがいいんですか?
「返納したほうがいいよ」って。
一番たぶん効果があるのは お医者さんに
言って頂くことなんですね。
高齢者の方の免許の更新の時に
認知機能の検査で引っかかってしまうと
お医者さんの診断書を
出さなければいけないと。
その場合 お医者さんに診察して頂くと
明らかに ちょっと まずいよ
ということだと
もう免許は返納ですよってことを
言って頂けるんですね。
そこまでではないけれども ちょっと
心配だということであれば
どなたの どういう言い方であれば
聞いて頂けるかということを
ちょっと考えて頂いて。
例えば すごくかわいがってる
お孫さんが
「おじいちゃん 本当に心配だから
もう免許 運転するの やめたら?」
というふうに言ったことで返納された
というケースも聞いたことありますから
そういったやり方も
あるかなとは思います。
運転を見ると さまざまなことが分かる
ということなんでしょうかね?
我々 普通にやってると当たり前のように
できてることなんですけども
でも実は多方面に注意を払わないと
できないものなんですね。
いくつものところに目を向けながら
危険がないかを見ますし
同時に アクセルを踏んだり
ブレーキを踏んだり
ハンドルを操作したりするわけですから
同時並行で いろんなことをしなければ
いけない。
それは年齢が上がっていくと だんだん
苦手になってくるものなんですね。
ですので それを認知機能という言い方を
しますけれども
認知機能が ちょっと衰えてきたかな
というのは
運転を見ていると一番
分かるかもしれないですね。
ご自身のご家族で思い当たる点って
ありましたか?
そうですね コロナ禍に入って
実家に帰った時に
母の気質が「何か ちょっと変わったな」
というのは すごいありましたね。
実家 帰ったら ごみだらけで
生ごみも散乱してて
カーテンも昼間なのに閉まってて
そこに母が座ってたんですよ。
で 何 言っても怒るし
「一緒に掃除しようよ」って言っても
そしたら もう「頭かち割って
死んでやる!」って言うんですよ。
びっくりしちゃって。
そんな母じゃなかったし。
あと やっぱり
わりと前向きな母だったので
「死ぬ」という言葉を口にすることが
なかったので。
だから あれ?と思って。
それを何セットか繰り返すから「あれ?
母おかしい」と思って…っていう辺から
だんだん気付いていった感じですね。
ちょっと攻撃的になられたんですね
お母様がね。 そうですね。
いつも きちんとしてらっしゃった方が
だんだん着替えなくなったりとか
同じものをずっと着ていたりとか
同じ話 質問を繰り返すというのは
本当 認知機能 下がってくると
ありがちなことだとは思います。
変化は そういうところで
つかめると思います。
例えば料理とか キッチンの事情から
見えてくることって
どんなことが あるんでしょう?
お料理も やはり同時並行で いろいろ
やらなければいけないじゃないですか。
お料理が苦手になってきたり
例えば ここで お塩を入れるとか
おしょうゆを入れるというのを ちょっと
工程を飛ばしてしまったりってことが
起きてきたりするんですね。
あと キッチンの問題でいうと 例えば
ラップですとか お砂糖ですとか
そういったものが複数あって
しかも使いかけみたいなことがある
ケースがあるんですね。
たぶん お砂糖を使おうと思った。
でも どこに置いたか分からなくなった。
それで新しいものを開けてしまった。
使いかけのが 2つも3つもあるとか
そういうことになると
やっぱり ちょっと認知機能
下がってきてるのかなというふうに
心配して差し上げるといいのかな
というふうに思います。
他にも注意したいのが 薬の飲み忘れです。
複数の薬を飲んでいる場合は1回に飲む
薬を1つの袋にまとめる一包化。
あるいは薬カレンダーを使って
管理します。
もう一つ…
診察に付き添い 親の病気の状況を
把握するのが おすすめです。
親の様子が違うと思った時に
どんなふうに声をかけたら
よろしいと思われますか?
よくIメッセージ Iというのは
私のIなんですけれども
「私は こう思うけど どう?」というふうに
言う言い方をするといいかなと思います。
何か起こったことについて
「どうして こんなことしたの?」とか
「どういうやり方だったら こうなるの?」
とかっていうふうに聞くと
どちらかというと とがめてるような
印象になってしまうことがあるので。
最初は もう めちゃくちゃ もめましたね。
認知症ということも
分かってなかったので
何で そんなに突っかかってくるか
ということも分からなかったんですよ。
もう最初の頃は ひどかったですね。
それが どう変わっていったんですか?
何かをダメとか否定すると
お互いに よくないから…
一緒に なんとか やっていけるようにって
母も今 頑張ってるのかなっていう。
お互いの歩み寄りかなと思うんですよね。
聞いたことはないんで
ちょっと分かんないんですけど。
いつもいつも 100点満点の対応って
できないので
もう おっしゃるとおり
「ちょっと言い過ぎちゃった」とか
「強く言ったのは心配だからなんだよ」って
フォロー入れるだけで
全然 違うと思うんですね。
続いては 親が安全に暮らしていくために
大切な片づけについてです。
家の中での事故を防ぐための
住まいの見直しポイントを取材しました。
高齢者の家の片づけを手伝う
「片づけヘルパー」永井美穂さんです。
介護福祉士の資格を持ち 10年以上
家の片づけをサポートしています。
実家に滞在している短い間でも
親が安全に暮らせる片づけ術を
教えて頂きました。
気をつけたいのが転倒。
介護状態になる原因であるとともに
骨折で長期の入院や外出が減ることから
認知機能の低下に
つながることがあるからです。
まず室内の段差を確認。
このように階段も危ないんですけども
階段だよっていう意識がありますので。
一見 段差が大きな階段ですが
意識をして上り下りするので
比較的 転倒は起こりにくいそうです。
注意をしたいのは 小さな段差。
または キッチンからね
おやつ食べようかなと思って
トレーに このように載せてくると
視界が悪くなってしまって
下が見えない分 やはり
つまずいてくることになります。
小さな段差には ホームセンターなどで
購入できる段差の緩衝材を。
スロープ状にすると つま先が
引っかからず つまずくのを防げます。
もう一つ つま先を引っかけやすいのが
カーペット。
床との間にできた隙間に
足を取られてしまうのです。
簡単にできる対策は
カーペットの配置を変えること。
ソファーで押さえると
めくれにくくなります。
また歩く動線上に カーペットを
敷かないようにすれば
さらに つまずく可能性を減らせます。
キッチンでは
出しっぱなしの物の整理が必要。
高齢になると 出し入れが負担になり
手の届く場所に物を置いておく傾向が
あるそうです。
調理台の周りに物が多いと 地震などで
落ちて けがをしたり火災のリスクも。
出してある物を整理する時は
こんな声かけが おすすめ。
もう今は2人で生活してるから
大きいフライパンは要らないよ
というところで 大きいフライパンを
取り除いていきます。
使っている物の数を確認し
子ども側が決めず
親に選んでもらうのが ポイントです。
最後に 物が多くなってきた部屋の
片づけ法です。
長い時間 過ごす場所でも
手の届くところに物を放置しがちに。
段ボールを床に置き
そのまま物入れにする人も多いそうです。
永井さんが使うのは…
そして2番目のほうには テーブルの上に
散らかっていた お菓子 あと お手紙ね。
細かいものを入れてあります。
おすすめは
動かしやすいキャスター付きです。
そして「つい 親に言い過ぎてしまう」と
お悩みの方に 永井さんのアドバイスを。
相談したのは出馬衣里さん。
物が増えている実家が気になります。
もともと うちの母は
とても きれい好きで
家の中も すごく
きれいにしてたんですけど…
出馬さんが気になるのは玄関。
棚の上には 積み上げられた靴箱。
いくつもの花瓶。
棚に手をついた時
落ちてこないか心配です。
キッチンの食器棚の中は
物があふれていて 地震が心配です。
ところが片づけを提案すると
母と けんかに。
永井さんは 靴箱については
よく使うものを選んでもらう。
花瓶は一つ一つ「きれいに飾ろう」と提案し
数を減らすこと。
食器類は「使わない」と決めつけず
譲り受けることを考えては?と
アドバイスしました。
最後に
コミュニケーションのアドバイスも。
何か 分かる~というのが
何個もありましたね。
特に段ボールの中に物を入れちゃう
というのは うち 今も そうですね。
あれ どうしていいか分かんないですね。
でも母は何にも困ってないというのも
すごい うちも そうと思って。
私ばっかりが騒いでる感じですね。
宮下さん 出てきた以外にですね
室内での事故を防ぐための注意点って
どんなことがありますか?
転倒事故でいうと実は 一番多いのは
庭が多いんですけど
同じように多いのが玄関なんですね。
玄関 何でかって考えると
たぶん靴の脱ぎ履きですよね。
そこで ちょっと フラフラする方が
立ったまま 靴を脱ごう 履こうとして
転んでしまうということが
考えられるので
玄関に脱ぎ履き用の椅子を置いたら
どうかという提案をするのも
いいかなというふうに思います。
椅子を置きます。
だから脱臼したんですかね うちの母。
玄関で ちょうど転んだんで。
そうなんですか。
そうです。 玄関の段差で母 転んで
肩 脱臼してるんで。
そうですね 椅子いいですね。
同じように男性が… 女性も そうですけど
ズボンを脱ぎはきする時も
立ったままされる方が やっぱり
いらっしゃるんですけども
だんだん片足で立つのが
怪しくなってきたら
やっぱり椅子に座ったり
ベッドに腰掛けたまま
脱ぎはきされるほうが
安心ではありますよね。
うちは カーペットを敷いてて
ガムテープで全部 貼ってるんですよ。
で 確かに転ばないんですけど
掃除の時に すごい邪魔だし
部屋の いろんなとこに
ガムテープが貼ってあるから
私としては ちょっと嫌なんですよね。
だけど転ばないのが一番かなと思って。
どちらを取るかですよね。
やっぱり安全を取るか
見栄えを取るかというね。
やっぱり そうですよね。
そうですね。
でも カーペット
もしかしたら撤去も ありかなと。
カーペット撤去するんですか?
はい。
それは取り除いていくという考え方も
ありかなとは思うんですけど。
可能であればですけどね。
なるほど。
片づけの難しいところって
親は それで困っていないであると。
前のめりに なってるのは
子どもだけという
このギャップだと思うんですけど
これ どうしたらいいんでしょうかね?
そうですよね。 それが客観的に見て
本当に危険なのかどうなのか
ということも
判断も必要だと思うんですね。
見た目が良くなくて 子どもとしては
もうちょっと片づけてほしいな
という場合であると
なかなか親御さんもね
「別に困ってないから」ってふうに
言われた時に
確かに困ってないよねというふうに
思ってしまうと思うんですよね。
親にとって本当に それが必要なのか
ということは
やっぱり きちんと考えたほうが
いいと思うんですね。
子どもが考える理想を押しつけてしまうと
「それは あなたの理想であって
私たちは これで大丈夫なんだから」
というふうになりますよね。
逆の立場になって考えた時も
自分の生活に そういうふうに
踏み込まれたとすると
やっぱり自分も嫌だなって思うことが
あるんじゃないかなと思うんですね。
親の安全な暮らしのために
もう一つ 大事なのが防犯対策です。
振り込め詐欺などの特殊詐欺の被害うち
88%が高齢者となってることなんですね。
一番の対策は 不審な電話に出ない
ということのようです。
特殊詐欺や窃盗など
身の回りの防犯に取り組む
「全国防犯協会連合会」を訪ねました。
代表理事の田中法昌さんです。
田中さんによると 悪質な電話は
いったん応対してしまうと
電話を切るのは難しいといいます。
被害者も特殊詐欺 あるいは振り込め詐欺
ということについては
いろんなところで もう
知識としては持ってるんですけれども…
かかってきた電話を取るほうは…
アマチュアですよ。
これは もう当然のことなんです。
この団体が推奨しているのは
防犯機能付きの電話機です。
この電話機は 登録のない番号から
着信すると 自動応対モードになり
すぐには着信音が鳴りません。
相手方には この音声が流れます。
「呼び出しますので お待ちください」。
電話機には警戒メッセージが表示され
高齢者が反射的に電話を取ることを
防ぎます。
録音を嫌がる詐欺グループは多くの場合
ここで電話を切ります。
それでも呼び出しを続けると
着信音が鳴り
次のメッセージを相手に流します。
私 悪徳銀行の悪意と申します。
不審な電話と気付けば 拒否ボタンで終了。
直接 相手と話す必要がありません。
うっかり電話に出ても
通話が録音されるので
あとで怪しいと気付いた時 知り合いや
警察に相談することができます。
価格は1万円から数万円。
団体では 高齢者の詐欺被害を減らそうと
導入をすすめる活動を行っています。
これをすればいいと 私は思うんですね。
その他 注意したいのが
消費者トラブルです。
最近 増えているのが 初回のみ破格に安い
商品を販売する詐欺的な定期購入商法や
災害が増える中 点検を装って訪問し
屋根の修理など 不当に高い金額で
契約をさせるケースです。
実家に帰った時に
可能な対策を聞きました。
離れて暮らしていて 何か気になることを
見つけるとしたら
郵便物を見て頂くのが
いいと思うんですね。
知り合いの話なんですけども 郵便物が
開封されないまま山積みになっていて
開封されないまま山積みになっているのを
子どもに見つかると怒られると思って
布をかけてあったと。
これをはぐってみたら いっぱい出てきて
見ると督促状があったということで
実は テレビショッピングですとか
そういったもので
いろんなものを購入されていて
で それが払われないまま
ずっと督促状まで来てしまっていた
ということが分かった
というケースが あったんですね。
必ずしも悪徳な業者さん
ということではなく
普通の定期購入だったりするんですけども
そういったケースも。
うちは わりと詐欺には引っかからない
というように両親が気をつけてるので
大丈夫だと思ってたんですけど つい
この間 母が引っかかったんですよね。
宅配で来たんですけど
私 頼んでなかったんですよ。
私が頼む時は お金払った状態で来るので
着払いって ないんですよね。
なんですけど 私が仕事で出てる間に
母が受け取って
「5, 000円 払ったけど大丈夫だよね?」
といって メールが来たんですよ。
まあ 詐欺だったんですけど
すごい母が しょげるんですよね
引っかかっちゃったということで。
だから何か 一生懸命ね
慎ましく生きてるのに
ちょっと高齢者だまさないでよって
思いますね。
詐欺ですとかね
あと悪徳商法 心配だという方
こちらの制度を覚えておいて頂きたいと
思います。
訪問販売や電話勧誘販売など
特定商品取引法で定める
取り引きに関しては
クーリング・オフという制度があります。
一定の期間内であれば無条件で
契約を解除 撤回できます。
クーリング・オフについては
国民生活センターのホームページを
ご確認ください。
最後は 親の食生活についてです。
20年間 作り置きの食事を
親に送り続けた方がいます。
おすすめのレシピですとか
送る際の一工夫を教えて頂きました。
料理研究家の 林 幸子さんです。
東京で暮らす林さん。
20年ほど前から兵庫に暮らす両親に
手料理を送っています。
きっかけは帰省する時の手土産に困り
料理を持っていったことでした。
林さんが作るのは
高齢の親のために栄養を考えたレシピ。
牛肉と れんこんの みそ炒めの場合。
材料は高齢者に不足しがちな
動物性たんぱく質を補う牛肉をメインに
よく そしゃくをしてほしいと
れんこんを使います。
そういう考え方です。 何でも先 先…
作り方です。
牛肉に しょうゆと かたくり粉で
下味を付けます。
かたくり粉で
肉汁をコーティングすることで
焼いたあとも パサパサせず
飲み込みやすくなります。
れんこんは あえて大きめに切るのが
林さん流。
見た目で大きさを感じると
かもうとする意識が働き
誤えんを防ぐことにも つながるそうです。
かむ力が弱い人には
れんこんの繊維を断つように
横に切ると食べやすくなります。
いんげんも斜めに大きめに。
フライパンに油を引き
全体に色が付く程度に 肉を軽く炒めます。
肉を取り出し…。
れんこんが透き通るまで炒めます。
味付けは 腸を整える効果が期待できる
みそで。
味や野菜のかたさは 親に感想を聞き
そのつど調節しているそうです。
もう一つ 長期間 保存ができる…
材料はビタミンAやCが豊富なパプリカ。
カルシウムが多い煮干しです。
煮干しの頭と はらわたを取ります。
パプリカは へたを取り
繊維と同じく縦に切ります。
鍋で合わせ酢をつくります。
酢 水 砂糖 塩を入れ…
酢の酸味を飛ばさず
味が染み込みやすくなります。
煮干しを先に入れ…。
だしが出たところで パプリカを加えると
コクのある味わいに。
1分ほど温めて完成。
お酒のおつまみとしても楽しめます。
料理を送る時 林さんは
あらかじめ冷やして冷蔵で送ります。
汁けのない炒め物は 100円ショップなどで
売っている耐熱容器へ。
食べる時は そのまま電子レンジで
温めるだけ。 器を返す手間がありません。
汁けのあるものは ポリ袋へ。
空気を抜きながら クルクルねじり…。
親指と人さし指で輪を作り…。
輪の中に ポリ袋の端を通します。
水漏れする道が遮断され
逆さまにしても こぼれません。
煮干しが ポリ袋を破ってしまうことも
あるので 使い捨て容器に入れます。
食べる時は結んだ袋の端を
はさみで切るだけです。
離れて暮らす親に送る時の一工夫は
料理名と食べ方を書き添えることです。
手料理を通して 親の健康状態も分かり
コミュニケーションにも
つながるんですね。
作り置きを送ったりとか あと 電話したり
とか メールしたりとかっていう
「思ってるよ」ということを伝えることが
大事だなって思いますね。
高齢の方って だんだん栄養とらないでも
いいんじゃないって思ったりして
お肉とか お魚とか
あんまり召し上がらないで
お茶漬け食べて 漬物でいいというふうに
済まされる方
結構いらっしゃるんですけど
でも実は高齢になるほど
栄養素の吸収率も下がっていくので
意識して たんぱく質は特に
とらないと不足してしまうんですよね。
そこを補ってらっしゃるので
すごくすばらしい取り組みだな
というふうに思いました。
にしおかさん 現在は お食事に関しては
どのように されてるんですか?
もう ざっくり作り置きですね。
食べてくれるんですけど 細かくなく
肉か魚か入れて 野菜入れて
とりあえず ざっくり栄養あるかな
という感じで出してますね。
できるだけ一緒に…
母 5時とかに起きるんですよ。
一緒に起きて 一緒に作って
あったかいものを
母が まず食べれるじゃないですか。
優しい。
いやいやいや。
でも結構 早起きできるようになったなと
思って 私も。
私が ごはんを作って「味どうかな?」って
必ず聞くんですよ。
そうすると「塩が足りない」とか
「しょうゆ もうちょっと」とか
必ず言ってくるんで そうすると私も
まだ味覚は ちゃんとしてるっていう
確認にもなるし
というコミュニケーションをとりながら
やってますね。
そういうふうに お子さんが気遣ってる
ということが伝わるだけでも親御さん
何か 大事に思ってくれてるんだな
ということを感じますからね。
離れて暮らす親御さんと向き合ううえで
どんな心づもりでいたら
良好な関係が築けるでしょうね?
子どもは子どもの考えがあるけれども
親を心配する気持ちもあるけれども
親には親の生活のペースもありますし
親の考えもあるということで
どこで折り合いをつけたらいいのか
というのを
親の思い 子どもの思いのバランスを取る
落としどころみたいなのを
対話によって探していくってことが
大事なのかなと思うんですね。
かつては親が上にいて
子どもが守ってもらう立場だった。
でも だんだん年齢が上がっていくと
少しずつ逆転していって
子どものほうが親のことを心配する立場に
なっていきますよね。
その立場の転換が なかなか
受け入れられない親御さんもいますし
それは それぞれの方のペース
というものがあると思うんですね。
そういうことを子どもが
ちゃんと理解したうえで
ゆっくりしたペースで 親のペースに
合わせて 相対していくと
いいのかなというふうに思います。
にしおかさんは今
同居してらっしゃいますよね? はい。
わりと自由にしてもらうというか
放っておくというか
覚悟を持って見守る。
でも できてないんですよ。
だから何て言うんですかね
自分に言い聞かせてることでも
あるんですけど
例えば けがしたりとか
病気になったりとか
うちの母だったら 出かけてったら
迷子になって帰ってこれないとか
きりがないんですよ 心配したら。
だけど その自分の心配とか のちのち
後悔するだろうなということで
母を囲ったりするのは良くないと思うので
だから何て言うんですかね
今の毎日って 母が生きてきた
その人生で紡いできた
自由時間だと思うんですよ。
だから その自由時間を囲わないで
見守ってあげるというのが大事かなって
思いながら
でも できてないですね。
課題ではあります。
親を尊重して あと親の人生を
肯定してあげることだなと思って。
自分も本当に 若い時は本当に
気付かなかったんですね。
自分が年齢を重ねて
私も いい年になりましたんで
やがて歩んでいく道だろうから
大事にしてあげたいなと思いました。
皆さん どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
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