高温多湿は大敵! 意外と知らない正しいお米の保存法

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高温多湿は大敵! 意外と知らない正しいお米の保存法

蒸し暑い日が多くなり、食品の保存が気になる時期になってきましたが、みなさんはお米をどのように保管していますか?

ウェザーニュースでアンケート調査を行ったところ、冷蔵庫で保管している人が14%だったのに対し、常温は82%と圧倒的。しかし、暑くなるこれからの時期は、お米にとってもつらい季節なのです。お米をエサにする虫(コクゾウムシなど)がついたり、高温にさらされると酸化が進み、味が悪くなるといいます。

お米の保存法を米穀店・ライスピア米蔵の盛實正人(もりざね・まさと)さん(五ツ星お米マイスター)に伺ったお話です。

お米をエサにする虫は気温18℃以上で多湿になると発生するそうです。まさにこれからの季節に発生の条件がそろいます。さらにお米は生鮮食料品だということを忘れてはいけません。

「保存は、お米の酸化を避けるために10~15℃の涼しい場所で、温度・湿度が低く直射日光の当たらない暗いところが適しています。暑くなるこれからの時期は常温ではなく、冷蔵庫の野菜室で保存すると良いでしょう。

お米の貯蔵温度を10℃下げるだけで、そのまま放置するより2倍もおいしさが保たれるので、ぜひ冷蔵庫の野菜室で保存してください。ただし、空気に触れるとひび割れる原因になるので、密封が大事です。割れると炊飯時にご飯がベチャついてしまうので、注意してください」(盛實さん)

冷蔵庫で保存するとお米のおいしさが保たれるのはわかりますが、米袋ごと冷蔵庫に入れるのでしょうか。

「お米は湿気を吸いやすいとともに、匂いを吸着しやすい性質を持っています。だから、空気抜きの小さな穴があいている米袋は、湿気や匂いが入るので保存用には不向きです。また場所も取ります。

そこでおすすめなのがペットボトルやジップ式密封袋です。ペットボトルなら野菜室などに立てて入れられますし、密封ができるので湿気を防ぎ、冷蔵庫内の匂いがお米に移ってしまうこともありません」(盛實さん)

それでは冷蔵庫で保存しておけばずっとおいしく食べられるのでしょうか。

「お米は生鮮食料品ですから、鮮度が重要です。精米したお米を長期保存していると、デンプンを分解する酵素の一種、アミラーゼの働きが悪くなり、デンプンを十分分解できなくなります。そうなるとデンプンから糖分に変わりにくくなるため、甘みが感じられなくなります。

また炊き上がりも固い感じになってしまうので、全体的においしくなくなるわけです。鮮度が保たれておいしく食べられる保存期間の目安は、これからの季節なら2週間です。短いように感じますが、この期間で食べられる量をこまめに買い、冷蔵庫で保存することがお米をおしいく食べるコツです」(盛實さん)

お米はついまとめて買ってしまうことが多いのですが、これからの季節は冷蔵庫をうまく活用して上手に保存し、おいしくいただきましょう。

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