自民“笑顔なき”圧勝…立憲“小沢王国”で「議席失う」 維新は松井代表“引退表明”(2022年7月11日)

 安倍晋三元総理大臣が凶弾に倒れ、異例の展開を迎えた参議院選挙。“弔い合戦”の自民党が大勝しました。

■自民党“大勝”も…岸田総理に笑顔なし

 赤いバラがピンク色に替えられた自民党の当選のバラ付け。岸田文雄総理大臣らに、笑顔はありませんでした。

 安倍元総理が演説中に銃弾を受け、死亡する異例の事態となった参議院選挙。

 開票の結果、自民党と公明党の与党で、改選数の過半数を超える79議席を獲得し、大勝しました。

 岸田総理:「多くの皆さんに、私たちの民主主義、選挙を守ろうということで、最後まで選挙を完結して頂いたこと、感謝申し上げたい」

■生稲氏 安倍元総理も応援「当選が恩返し」

 6議席に対し、34人が立候補した激戦区・東京。

 立憲民主党・蓮舫氏(54):「もう、安倍さんと議論ができないというのが、非常に悔しいです」

 自民党・生稲晃子氏(54):「本来ならば、きょうここに安倍元総理大臣が、応援に駆け付けてくれるはずでした。それがかなわくて、とても残念です」

 自民党が擁立した、元おニャン子クラブの生稲晃子氏。選挙戦、最終日と9日、厳戒態勢のなか、最後まで有権者に訴えました。

 参院選公示日には、安倍元総理が応援に駆け付けた自民党期待の新人です。

 生稲氏:「国会議員になることが、安倍元総理大臣への恩返しだと、そのように思っています」

 生稲氏は当選し、自民党2議席確保に貢献しました。

 生稲氏:「東京選挙区で、2議席を守らなければいけない。ずっと、お話を伺ってきて。その1議席が自分であるということで、私にとってはすごくプレッシャーでした。でも、自分が当選することが、安倍先生への恩返しだと思っていましたので。きょうは、本当に良かったと思っています」

 東京選挙区は、6人の議席のうち半数が女性候補に決まりました。

■立憲「大切な議席失った」“小沢王国”で異変

 立憲民主党・泉健太代表:「このまま逆転をすることがないとなれば、極めて残念で、大切な議席を失ったと思っています」

 選挙前は、改選23議席を確保していた野党第一党の立憲民主党。7議席を減らす、不本意な結果となりました。

 8日、安倍元総理が銃撃されたという一報が舞い込んだ“小沢王国”岩手県では…。

 立憲民主党・小沢一郎氏:「このような事件が起きたということは、大変驚きであると同時に、安倍さん個人にきせられるわけではありませんけども、私から言わせれば、長年の自民党政治が招いたことであります」

 安倍元総理が凶弾に倒れた事件を引き合いに出し、自民党を批判。泉代表が「党としても注意した」と自身のツイッターに投稿し、火消しに走るなど、党内外に波紋が広がるなかで、投開票を迎えていました。

 結局、小沢氏の応援を受けていた現職の木戸口英司氏は、自民党の新人・広瀬めぐみ氏に敗れる結果になりました。

 自民党が岩手県で議席を獲得したのは、実に30年ぶりのことです。

■維新・松井代表が“引退表明”後任は?

 野党が軒並み苦戦を強いられるなか、12議席を獲得し、勢力を拡大した日本維新の会。一方で、“最重点区”と位置付けていた東京や京都などでは敗北しました。

 まさに、これからが正念場というなか10日、松井一郎代表は、次のように話しました。

 日本維新の会・松井一郎代表:「以前から申し上げているように、僕自身は来年の市長任期をもって、政治家を引退しますから。既定路線です。もう、引退を決めている人間が、いつまでも党のトップにいるのも、おかしい話ですから」

 松井代表は、おととし行われた住民投票の結果を受けて、来年4月、大阪市長の任期満了のタイミングで、政界からの引退を明言していました。

 今回の選挙をもって、党の代表からも退く考えを明らかにしたのです。代表の座は、誰が引き継ぐのでしょうか。

 日本維新の会の党規約では、参院選などの大型選挙から45日以内に、代表選を実施するかどうか決定することになっています。

(「グッド!モーニング」2022年7月11日放送分より)
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp

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