外国為替市場では、1ドル=137円台と24年ぶりの円安ドル高水準となっています。こうした中で、午後には日米財務大臣会談が行われ、為替介入の可能性を含めてどのような議論がされるかが焦点です。中継です。
為替取引のディーリングルームからお伝えします。
外国為替市場で、円相場はきのう夜に1ドル=137円台後半を記録し、24年ぶりの円安ドル高水準を再び更新しました。今も137円台前半で推移しています。
円安の理由として、1つはきのう、日銀の黒田総裁が「躊躇なく追加的な金融緩和措置を講じる」とコメントしたことがあります。
安倍元総理が亡くなってアベノミクスの見直しが進むか注目されたタイミングで、黒田総裁が改めて金融緩和の継続をアピールしたことで当面、円安の流れが変わらないという見方が広がりました。
こうした中で注目されるのが、午後に行われる日米財務大臣会合です。
鈴木財務大臣
「最近の為替市場は、急速な円安の進行が見られ、憂慮致しているところであります。足元の様々なグローバルな課題がありますから、日米が連携を深めながら解決していけるように(米・イエレン財務長官との)面会の機会を最大限活用していきたい」
4月にワシントンで行われた会談では、急速な円安を是正するための「為替介入の可能性」などについても議論が行われました。当時は1ドル128円近辺でしたが、現在はさらに円安が進み、市場では140円に迫るとの見方も広がっています。
日本としては、為替介入の選択肢について、改めてアメリカ側の理解を得たい考えですが、日米の通貨当局がどのようなメッセージをだすのか、市場は固唾をのんで見守っています。
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