元・大阪府警刑事の中島正純さんが、安倍元総理が銃撃された現場にいるということで、電話で中継を結びました。
井上貴博キャスター:
現場を実際にご覧になって、大きなターミナル駅前での犯行現場というふうに聞いています。どんな印象を持ちましたか?
元大阪府警刑事 中島正純さん:
ちょっと考えられないような事件だなと思っています。日本で起きるような事件ではないのではないかというふうに思います。
今回ターミナルの真ん中で、安倍元総理が演説されているということに関しては、ちょっと警備があまりにも手薄だったんじゃないかというふうに思っております。
今ですね、警戒線をどんどん広げて弾痕を探す作業に入っているんですけど、私の目の前にも弾痕がいっぱい散らばってまして、鑑識の方が証拠品の印をつけるという、そういう状況ですね。
井上キャスター:
背後からピンポイントで狙っていたとすると、その銃にやはり、ある程度慣れていたと考えるのが自然でしょうか?
元大阪府警刑事 中島正純さん:
拳銃というのは、なかなか当たるもんじゃない。だからやはり元自衛隊の人間ということですから、慣れていたのかもしれません。ただ目撃情報によると、背後約3mから5mぐらいの位置から打ったということですから、さすがにその距離であれば、誰でも当たるのではないかなというふうに思います。
あと、手製の銃でありますから、本当にきっちり真っ直ぐ飛ぶかどうかという部分もあるのと、あと殺傷能力がどれだけあるかということも大きな問題になってくると思います。
井上キャスター:
警備の面については背後から狙われるということ、あとは突然発砲するということ、これはなかなか防ぎようがないとも感じますが、そのあたりはいかがでしょうか?
元大阪府警刑事 中島正純さん:
本来は警備隊と対象者…今回の場合は安倍元総理は警備対象者ですよね。警備対象者に対して、警察の警護課の者が背面監視といいまして、警備対象者いわゆる安倍さんに対して背を向けて、この周りを見ている。誰か何かしないか、今回のように拳銃で撃ったりしないかということで、周りを見なければならないのに、後ろから人が近寄ってきた。これに全く気付かなかったというところに、ちょっと私は疑問と、それから大きな問題点があるんじゃないかなというふうに思います。
ホラン千秋キャスター:
これだけたくさんの方が聴衆としてそもそも応援演説を聞きに来ているという状況があると思うんですが、その中から不審な人物を見つけ出すというのは、難しい作業になってくるんでしょうか?
元大阪府警刑事 中島正純さん:
おっしゃる通りです。おそらく150人から200人ぐらいいたと思うんです。
容疑者は最初、群衆に紛れて話を聞いているような素振りをしていたと。だけども、あるとき突然、真ん中の方に出てきて、当時安倍元総理のいわゆる背中側の道路は普通に車を通してたらしいんですよ。そこまで突然飛び出てきて、それで拳銃を撃ったということであれば、さすがに群衆が多くても、警察官としては制止するべきだったでしょうね。
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