アイドルグループ「KAT-TUN」の元メンバー、田中聖容疑者(36)が覚醒剤を所持していた疑いで逮捕されました。9日前に執行猶予付の有罪判決を受けたばかりの田中容疑者。何があったのでしょうか。
今年2月に逮捕された後、田中聖容疑者が語っていたのは罪を背負う覚悟でした。
田中聖容疑者:「例え、どんな理由があろうともしてはいけないことをしてしまったという事実は決して許されるべきではないと思います」
覚醒剤を使用した罪などで執行猶予付きの有罪判決を受けたのは今月20日のことです。
それから9日後…。
田中容疑者は29日午後10時ごろ、千葉県柏駅前で現行犯逮捕されました。覚醒剤を所持していた疑いが持たれています。
警察官が職務質問をしようとしたところ商業施設に入るなどして数時間、逃げ回っていたという田中容疑者。
警察官が令状を取って所持品検査をすると意外な場所から覚醒剤が見つかりました。
ズボンと体の隙間から覚醒剤の入った袋が出てきたということです。
田中容疑者は「覚醒剤を持っていたことに間違いない」と容疑を認めています。
今月、覚醒剤の使用などの罪に問われた裁判の中で田中容疑者は今後について、こんなことを話していました。
田中聖被告(当時):「自分の一番大切な人たちを傷付けてしまって最低な行為だと思っています。二度とこのようなことがないよう、しっかり自分を見つめ直したい」
薬物を断ち切る思いを口にしていたにもかかわらず、なぜ判決直後に再び覚醒剤を所持していたのでしょうか。
日本ダルク広報・三浦陽二さん:「前の執行猶予期間中に捕まってしまうのは“爆弾の破裂”と僕らの言葉では言うが、一般の人たちは環境を変えればこの人は変わるんじゃないかと思ってたり、反省すればやめるんじゃないかと思うが、実際は本人が環境を変えたとしても反省してなかったら元に戻る。すごく反省していても環境が変わっていなければ元に戻る」
薬物依存のリハビリ支援施設「日本ダルク」の担当者は、薬物を断ち切るためには本人の気持ちと環境、両方が必要だといいます。
さらに…。
日本ダルク広報・三浦陽二さん:「彼の場合は芸能人であって薬物の経験があると分かっています」
判決直後の逮捕、その背景の一つに有名人特有の事情があるといいます。
千葉県柏駅前で覚醒剤を所持していたとして29日、現行犯逮捕された田中聖容疑者。
20日に執行猶予のついた有罪判決を受けたばかりのことでした。
わずか9日後の逮捕劇。その背景の一つに有名人特有の事情があると日本ダルクの担当者は指摘しています。
日本ダルク広報・三浦陽二さん:「まず人が寄って来やすい。特に薬物を持っている人なんかも寄って来やすい。僕は普通に歩いていても前に(薬物の)経験があったと分からないからそんなに寄ってこないでしょうけど、彼の場合は芸能人であって薬物の経験があると分かっているから、そういう薬を売りたい人が寄って来やすいと思う。(今後は)まず第一に本人がやめたいという気持ちが一番最初に大切だと思います」
警察はこれから覚醒剤の入手経路などについて捜査を進めていくとしています。
[テレ朝news] https://news.tv-asahi.co.jp
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