大阪府バレーボール協会の理事が、協会の資金約2600万円を着服していたことがわかりました。着服した資金を動画配信のスーパーチャットと言われる機能に全額使ったということです。
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日本バレーボール協会のトップ・川合俊一会長は28日、厳しい表情で緊急会見に臨みました。
日本バレーボール協会 川合俊一会長
「まず話を聞いた時に、金額の多さにびっくりしました。一人の人間がこんなに着服するのかと」
川合会長が怒りの矛先を向けたのは、大阪府バレーボール協会の会計担当の男性理事による着服です。
大阪府バレーボール協会 小比賀恵一会長
「(会計担当の理事が)協会資金2579万円を着服したことが判明いたしました。本当に申し訳ございませんでした」
男性理事は50代後半で、2005年から2021年12月まで会計を担当していました。3年前の2019年に不明朗な会計処理が発覚し、その後、公認会計士を入れて調査を行い、男性理事による2579万円の着服を特定したといいます。
協会側は6月に男性理事から全額回収したということです。
大阪府バレーボール協会 小比賀恵一会長
「使い道につきましては、遊興費ということでございます。チャットという言葉を聞きました。本人の話では全額」
――全額、スーパーチャットと呼ばれるもので使った?
大阪府バレーボール協会 小比賀恵一会長
「はい」
着服金は「スーパーチャット」に全額つぎ込んだといいます。
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スーパーチャットとは、YouTubeのライブ配信中に有料でチャットを書き込める機能のことです。無料のチャットと比べ、有料のチャットは目立ちやすいといいます。また、視聴者が支払った金額の一部が配信者に渡るため、「投げ銭」とも呼ばれ、自分が好きな配信者を応援する意味もあるということです。
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今回の不祥事を「重く受け止めた」という日本のバレーボール界のトップ・川合会長は、次のように述べました。
日本バレーボール協会 川合俊一会長
「関係者の中には、たとえば『お金返したらいいんじゃないか』、『記者会見とか開かなくていいんじゃないか』とか、そういった意見が出ているということで、大阪まで行きまして『それはだめだ』と」
今後の対応については――
日本バレーボール協会 川合俊一会長
「泥棒は警察に突き出すというか、刑事告訴してもらって、罪はしっかりと償ってもらわないと。うやむやに終わると、悪い前例になると思いますので、こちらからしっかり指導していきたい」
(2022年6月28日放送「news every. 」より)
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